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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻11号

1977年11月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全とその管理 呼吸不全の病態生理

慢性呼吸不全

著者: 谷本普一1

所属機関: 1虎の門病院呼吸器科

ページ範囲:P.1508 - P.1509

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はじめに
 慢性呼吸不全とは,動脈血ガスが長期間異常な値を示し,そのため生体が正常な機能を営むことができない状態をいう.「慢性」についての時間的規定はまだ統一されたものではないが,およそ1カ月以上のものを指すのが適当であろう.血液ガス異常の基準について従来より種々の見解がある.急性呼吸不全では,CampbellのPaO2 60mmHg以下,PaCO2 49mmHg以上,FineyのPaO2 50mmHg以下,PaCO2 50mmHg以上などが一般に用いられているが,慢性呼吸不全は通常PaO2 75mmHg以下,PaCO2 48mmHg以上または35mmHg以下など正常限界をこえるものと規定される.また,安静時では正常の血液ガスを示しても,運動負荷により異常値を示すものも,慢性呼吸不全に含められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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