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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻11号

1977年11月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全とその管理 呼吸不全の診断

換気・血流の不均等分布

著者: 大塚洋久1 冨田友幸1

所属機関: 1北里大内科

ページ範囲:P.1523 - P.1525

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はじめに
 換気・血流の分布異常は最も普遍的にみられる肺機能障害であり,種々の原因による呼吸不全の病態に重要な役割をはたす.呼吸不全における低酸素血症の成立に,より直接関与するのは,換気・血流の分布異常でなく,換気・血流比,すなわち局所的な換気量と血流量の比の不均等分布であるが,それは換気・血流の分布異常の結果にほかならない(図1).CO2分圧が上昇して,一見,単なる低換気とみられる呼吸筋麻痺などの場合にも換気・血流の分布異常が呼吸不全の原因となっている可能性があり,動脈血ガスデータの解釈にあたって注意を要する.低換気によらない低酸素血症を認めたときは,換気・血流の分布異常の関与を疑って鑑別診断を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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