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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻11号

1977年11月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全とその管理 急性呼吸不全の治療

気管切開の適応と合併症

著者: 渡部美種1

所属機関: 1秋田大麻酔科

ページ範囲:P.1558 - P.1560

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はじめに
 約20年ほど前,欧州で麻酔学を勉強していた頃のことであるが,慢性気管支炎など肺合併症のある患者は術後,喀痰の排出を容易にする目的で,手術後はほとんど全例気管切開を行っていた.
 当時,気管切開は気道確保のぎりぎりの手段としか考えていなかったので,あまりにも容易に気管切開を行うのにおどろいたことが今でも思い出される.以来,術後気道確保の目的で痰喀出困難な患者に積極的に気管切開を実施し,効果をあげてきた,
 さらに,呼吸不全の患者の治療に積極的になるに従い,またICUでの呼吸不全の患者を治療する上で,気管切開は有効な手段であるとともに,それなりの危険も伴っているので,今回は適応と合併症を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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