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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻11号

1977年11月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全とその管理 グラフ

IRCUの現状

著者: 木村謙太郎1

所属機関: 1大阪府立羽曳野病院集中治療科

ページ範囲:P.1574 - P.1577

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はじめに
 RCU(Respiratory Care Unit)とは,単なる「呼吸管理病棟(または区画)」という,地理的な院内特別区画を意味するにとどまらず,今日では,もっと広く,「重症呼吸不全管理のための医療システム」とでも呼べる概念の中で理解すべき用語と考えられる,すなわち,重症呼吸不全治療上,今日主要な位置を占める人工呼吸管理を中心とする,設備,機器,マンパワーを院内の一画に集中的に配置し,これを効率的に組織化して運用することが,治療成績の向上につながるとの前提に基づくシステムであって,実際,その効果は,RCU開設前後の治療成績の比較などをとおして実証されつつある1〜5,8)
 このようなシステムの備えるべき必要条件は,24時間体制,集中的監視機能,主治医制とチーム医療制の両立,治療適応,処置手順などの基準化,技術や治療法の拡大再生産能力などである.このような基本条件は,外科術後管理の必要性に促されて,PPC-Systemのうち独立して普及してきたICUのほとんどが備えているものであって,日本の現状では,surgical ICUが,RCU的機能を兼ねて果たしていることが大部分であろう,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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