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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 I.循環器疾患

低送血症候群

著者: 岡田和夫1

所属機関: 1帝京大麻酔科

ページ範囲:P.1682 - P.1683

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概念
 急性に心臓のポンプ機能が低下して急性循環不全を招く症状群である.機能面よりみると左心室駆出不全型と左心室充填不全型に分類される.前者には急性心筋梗塞による心原性ショック,開心術後の低送血症候群があり,後者には急性心臓タンポナーデがある.
 ショックは心原性,出血性,敗血症(エンドトキシン)などと分類されるが,末梢より心臓に戻る血液量が不足したり,末梢血管が拡張して相対的に血液が不足した状態でも心臓から駆出する血液が減少するようになる.これらも見方を変えれば低送血症候群とみなすことができよう.しかし,これらの場合は原因の出血などの治療が施されれば,低送血状態は回復するので,対象は心臓のポンプ機能の低下した場合に主眼が置かれることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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