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文献概要
臨時増刊特集 診断基準とその使い方 I.循環器疾患
心脳症候群
著者: 藤井潤1
所属機関: 1朝日生命成人病研究所循環器科
ページ範囲:P.1684 - P.1685
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脳卒中様発作があり,それが心疾患に起因するような場合を心脳症候群という.そのなかで脳卒中様発作で発症する心筋梗塞を,とくに心脳卒中cardio-cerebral apoplexyと呼ぶ.心脳卒中のなかには冠血栓と脳血栓とがほとんど同時に発生するような例がある.こういう例では卒中発作が心筋梗塞に起因するとはいえないかもしれないが,現段階では心脳症候群に含める.
心脳卒中という概念が形成される過程では,脳卒中様症状を示して死亡した患者の剖検時に生前予期されなかった急性心筋梗塞の合併を見出したという苦い経験がつみ重ねられた.いまでは,筆者は老人の脳卒中患者を診察したときには必ず心脳卒中ではないかと,一度は考えて心電図や血清酵素を検討する習慣がついている.
脳卒中様発作があり,それが心疾患に起因するような場合を心脳症候群という.そのなかで脳卒中様発作で発症する心筋梗塞を,とくに心脳卒中cardio-cerebral apoplexyと呼ぶ.心脳卒中のなかには冠血栓と脳血栓とがほとんど同時に発生するような例がある.こういう例では卒中発作が心筋梗塞に起因するとはいえないかもしれないが,現段階では心脳症候群に含める.
心脳卒中という概念が形成される過程では,脳卒中様症状を示して死亡した患者の剖検時に生前予期されなかった急性心筋梗塞の合併を見出したという苦い経験がつみ重ねられた.いまでは,筆者は老人の脳卒中患者を診察したときには必ず心脳卒中ではないかと,一度は考えて心電図や血清酵素を検討する習慣がついている.
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