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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

臨時増刊特集 診断基準とその使い方

I.循環器疾患

本態性高血圧症

著者: 依藤進1

所属機関: 1兵庫医大第1内科

ページ範囲:P.1694 - P.1698

文献概要

概念および診断基準
 長期にわたって血圧が高く,しかもその原因となる基礎疾患が,現在の医学知識では発見できないようなものを本態性高血圧症という(表1).
 この定義は一見明瞭なように見えるが,いくら以上の血圧を高血圧とするのか,また血圧は1日のうちにおいてもずいぶんと変動するものであるが,そのうちのどれを代表的な血圧と考えるのか,さらに現在の医学知識ではその原因となる基礎疾患が発見できない高血圧ということは,原因の明らかな高血圧症,すなわち二次性高血圧を除外するということを意味しているが,それはどのようにすれば可能なのかという厄介な問題を含んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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