文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 診断基準とその使い方 III.消化管疾患
慢性胃炎
著者: 崎田隆夫1
所属機関: 1筑波大臨床医学系内科
ページ範囲:P.1782 - P.1784
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慢性胃炎という診断名は,日常まことにきわめて多く使われてきた病名である.胃の症状を慢性的に訴えて病院・診療所を訪れる患者に,健康保険の病名として,「慢性胃炎」が広く使われていることは,衆知の事実であろう.
そもそも,医学の未熟期--といっても,胃腸の病気に関しては10〜20年前までのことになるわけだが--,病気によっては,現在なお未熟期にあるものが決して少なくないというのが現実の姿である.たとえば,大腸の粘液疝痛,イリタブルコロン,潰瘍性大腸炎,Crohn病などの疾病は,とくにその病因について,まだほとんど解明さ,れていないといっても決して過言ではなかろう.
慢性胃炎という診断名は,日常まことにきわめて多く使われてきた病名である.胃の症状を慢性的に訴えて病院・診療所を訪れる患者に,健康保険の病名として,「慢性胃炎」が広く使われていることは,衆知の事実であろう.
そもそも,医学の未熟期--といっても,胃腸の病気に関しては10〜20年前までのことになるわけだが--,病気によっては,現在なお未熟期にあるものが決して少なくないというのが現実の姿である.たとえば,大腸の粘液疝痛,イリタブルコロン,潰瘍性大腸炎,Crohn病などの疾病は,とくにその病因について,まだほとんど解明さ,れていないといっても決して過言ではなかろう.
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