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臨時増刊特集 診断基準とその使い方 III.消化管疾患
過敏性大腸症候群
著者: 並木正義1
所属機関: 1旭川医大第3内科
ページ範囲:P.1810 - P.1813
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過敏性大腸症候群(irritable colon syndrome)についての考え方や定義は人によって異なるが,これを腸管の機能異常とみなす点において諸家の意見はほぼ一致している.要するに,腸管の機能異常に基づき,その緊張・運動の亢進,その他の不調和が起こり,種々の腹部症状を伴う便通異常が持続している病態をいう.
本症の成り立ちには,消化管自体の神経筋機構の障害,自律神経失調,精神的要因のほか,体質的,性格的因子などが複雑微妙にからみ合っている.したがって,過敏性大腸症候群の病態の理解には,人間を心身両面から全体的なものとして見つめるといった心身医学的立場からの考慮がどうしても必要である.
過敏性大腸症候群(irritable colon syndrome)についての考え方や定義は人によって異なるが,これを腸管の機能異常とみなす点において諸家の意見はほぼ一致している.要するに,腸管の機能異常に基づき,その緊張・運動の亢進,その他の不調和が起こり,種々の腹部症状を伴う便通異常が持続している病態をいう.
本症の成り立ちには,消化管自体の神経筋機構の障害,自律神経失調,精神的要因のほか,体質的,性格的因子などが複雑微妙にからみ合っている.したがって,過敏性大腸症候群の病態の理解には,人間を心身両面から全体的なものとして見つめるといった心身医学的立場からの考慮がどうしても必要である.
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