文献詳細
臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IV.肝・胆道・膵疾患
文献概要
はじめに
慢性肝炎のための補助診断法には,近年種々の改良が加えられているが,診断をめぐっていくつかの問題点は依然として議論が多い.一般には臨床症状,肝機能検査成績,肝生検組織診断によって慢性肝炎の診断が試みられるが,これら3者間の相関が不確実な場合が多く,正確に診断できるのはやはり肝生検による組織学的所見からである.それ故に,わが国における慢性肝炎の診断基準は,1967年第1回犬山シンポジウムにおいて定められた慢性肝炎の組織学的定義,および分類を根底において,臨床症状,諸検査成績がそれを補足して,診断されている現状である.
慢性肝炎のための補助診断法には,近年種々の改良が加えられているが,診断をめぐっていくつかの問題点は依然として議論が多い.一般には臨床症状,肝機能検査成績,肝生検組織診断によって慢性肝炎の診断が試みられるが,これら3者間の相関が不確実な場合が多く,正確に診断できるのはやはり肝生検による組織学的所見からである.それ故に,わが国における慢性肝炎の診断基準は,1967年第1回犬山シンポジウムにおいて定められた慢性肝炎の組織学的定義,および分類を根底において,臨床症状,諸検査成績がそれを補足して,診断されている現状である.
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