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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 IV.肝・胆道・膵疾患

ルポイド肝炎

著者: 鈴木宏1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.1826 - P.1827

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概念
 ルポイド肝炎は1956年,Mackayらが7例のSLEに類似した臨床症状を示し,LE細胞現象陽性の慢性肝炎を報告し,ルポイド肝炎と呼ぶことを提唱したのが最初である.その後,同様の病像を示しながらLE細胞現象が陰性のものも認められ,LE細胞現象の有無にかかわらず,これらを包括して活動性慢性肝炎(active chronic hepatitis)あるいは自己免疫性肝炎(autoimmune hepatitis)とも呼ばれている(ルポイド肝炎も広義にはLE細胞現象の陽性を絶対条件とせず,活動性慢性肝炎あるいは自己免疫性肝炎と同義語に用いている者もある).最近では,慢性活動性肝炎(chronicactive hepatitis)のなかに含めて,とくにルポイド肝炎を一つの疾患単位としないとする考え方が,欧米では有力である.本稿では慢性活動性肝炎のなかで,自己免疫に関連した症状および所見が強くみられるものをルポイド肝炎として取り扱うこととする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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