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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 V.内分泌・代謝疾患

バセドウ病

著者: 飯野史郎1

所属機関: 1昭和大藤が丘病院内科

ページ範囲:P.1856 - P.1858

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 甲状腺機能亢進症とは,なんらかの原因により自己の甲状腺機能が亢進し,その結果,過剰に生成・分泌された甲状腺ホルモンによって中毒症状を呈するものと理解される.したがって,亜急性甲状腺炎などのように炎症などの結果,甲状腺組織の崩壊が起こり,過量の甲状腺ホルモンが循環血中に流出したために起こる甲状腺中毒症や,過量の甲状腺ホルモンを服用したたあに起こる甲状腺中毒症は除外される.また,最近では甲状腺機能亢進症が種々の原因によって起こることが明らかになってきたため,従来のように,甲状腺機能亢進症即バセドウ病と考えることは適切さを欠くこととなった.そこで,本稿ではまずバセドウ病の診断基準およびバセドウ・クリーゼの診断基準について述べ,あわせてその使い方とバセドウ病類似疾患との鑑別点についてふれたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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