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臨時増刊特集 診断基準とその使い方 V.内分泌・代謝疾患
末端肥大症—巨人症を含めて
著者: 鎮目和夫1 出村黎子1
所属機関: 1東女医大内科
ページ範囲:P.1880 - P.1881
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末端肥大症または下垂体性巨人症は,成長ホルモン産生下垂体腺腫からの成長ホルモンの過剰分泌による病的状態であり,骨,軟骨,軟部組織,粘膜などの増殖,肥大によってきわめて特徴的な顔貌および全身所見を呈するので,一見して容易に診断される場合が多い.
本症の診断基準は,昭和48年7月に結成された厚生省特定疾患下垂体機能障害調査研究班によって作製されたが1),その後,3年間の研究成果に基づいて一部改訂された2).この診断基準は,主に成長ホルモンの過剰に基づく臨床症状と,成長ホルモンの分泌異常に基づく検査所見,さらに下垂体腫瘍としての局所症状および種々の内分泌異常の3つに大別される.
末端肥大症または下垂体性巨人症は,成長ホルモン産生下垂体腺腫からの成長ホルモンの過剰分泌による病的状態であり,骨,軟骨,軟部組織,粘膜などの増殖,肥大によってきわめて特徴的な顔貌および全身所見を呈するので,一見して容易に診断される場合が多い.
本症の診断基準は,昭和48年7月に結成された厚生省特定疾患下垂体機能障害調査研究班によって作製されたが1),その後,3年間の研究成果に基づいて一部改訂された2).この診断基準は,主に成長ホルモンの過剰に基づく臨床症状と,成長ホルモンの分泌異常に基づく検査所見,さらに下垂体腫瘍としての局所症状および種々の内分泌異常の3つに大別される.
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