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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 V.内分泌・代謝疾患

アルドステロン症

著者: 河野剛1

所属機関: 1京大第2内科

ページ範囲:P.1898 - P.1901

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概念
 アルドステロン症(aldosteronism)とはアルドステロン分泌過剰症(hyperaldosteronism)と同義語である.これには表1にあげるような多くの疾患がある.その中で,副腎皮質に原発性病変のあるものを原発性アルドステロン症(primary aldosteronism),副腎皮質以外の場所に原発性病変があるものを続発性アルドステロン症(secondary aldosteronism)と呼ぶことにしていたが,副腎癌ではアルドステロン以外の副腎皮質ホルモンの分泌増加をも伴うのが常であり,特発性高アルドステロン症では副腎皮質以外の所に原発性病変のある可能性もあるので,1961年以後,この両疾患は原発性アルドステロン症の範疇から外され1),現在では副腎皮質の良性腺腫によるアルドステロン症のみを原発性アルドステロン症と呼んでいる.
 表1の4)〜16)の疾患群は続発性アルドステロン症に入れられる.そのうち14)15)および16)については同名の題目で他の筆者が執筆されるので詳細は省略し,この3疾患以外のアルドステロン症の診断基準について以下に述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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