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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

臨時増刊特集 診断基準とその使い方

V.内分泌・代謝疾患

高脂血症

著者: 中村治雄12

所属機関: 1慈恵医大 2青戸病院内科

ページ範囲:P.1924 - P.1926

文献概要

定義
 高脂血症(hyperlipemia,lipemia)は,狭義には血清白濁を示し,トリグリセライド(TG)の増加をみるものを指しているが,広義には高脂質血症(hyperlipidemia)と同意語である.これは血清TG,コレステロール(C),燐脂質(PL),遊離脂酸(FFA)のいずれか一つ以上の異常増加を指している,また,カイロマイクロン,pre-β-リポ蛋白(VLDL),β-リポ蛋白(LDL),α-リポ蛋白(HDL)の増加を示す高リポ蛋白血症(hyperlipoproteinemia)とも同意語的に用いられている.しかし,厳密には,これらの中でも高リポ蛋白血症と,高脂質血症または高脂血症とは区別すべきであると考えられる.それはリポ蛋白としての異常があるか,脂質側に異常があるかを鑑別する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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