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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 V.内分泌・代謝疾患

ヘモクロマトーシス

著者: 白石忠雄1

所属機関: 1北大第3内科

ページ範囲:P.1940 - P.1942

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はじめに
 体内への鉄過剰沈着状態はヘモシデローシスとヘモクロマトーシスとに大別され,鉄沈着の原因によって,特発性(原発性,内因性)と続発性(外因性)とに分類される.
 ヘモシデローシスとヘモクロマトーシスとの区別については,一般に,前者は鉄沈着部位が主として肝,脾,骨髄の網内系であり,器質的にも機能的にも異常は認められないが,後者では,沈着は全身臓器の上皮性細胞,とくに肝,膵,皮膚に著明で,心臓,副腎,睾丸,下垂体にも及び,鉄の有害作用によって,これらに器質的あるいは機能的変化を起こし,臨床的には肝硬変症,糖尿病,皮膚の着色(3主徴),性機能不全(4主徴),循環不全などの症状を現してくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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