文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 診断基準とその使い方 VI.神経・筋疾患
運動ニューロン疾患
著者: 近藤喜代太郎12
所属機関: 1新潟大脳研 2新潟大神経内科
ページ範囲:P.1986 - P.1989
文献購入ページに移動定義
運動ニューロン系を選択的に侵し,徐々に進行する成人期の原因不明の変性疾患を運動ニューロン疾患(motor neuron disease,MND)と総称する.本症の歴史はCharcot(1869)の講義に始まるとされる.その詳細は萬年(1968)に再録されているが,女に多いと述べた誤りを除けば,今日なお生命を保っている.
なお,運動ニューロン系にほぼ限局する変性疾患には,幼小児期に起こるWerdnig-Hoffmann病,青年〜中年期に起こり,近位筋萎縮を呈するKugelberg-Welander病はじめ,種々の特殊な疾患があるが,これらはMNDには含めないのがふつうである.
運動ニューロン系を選択的に侵し,徐々に進行する成人期の原因不明の変性疾患を運動ニューロン疾患(motor neuron disease,MND)と総称する.本症の歴史はCharcot(1869)の講義に始まるとされる.その詳細は萬年(1968)に再録されているが,女に多いと述べた誤りを除けば,今日なお生命を保っている.
なお,運動ニューロン系にほぼ限局する変性疾患には,幼小児期に起こるWerdnig-Hoffmann病,青年〜中年期に起こり,近位筋萎縮を呈するKugelberg-Welander病はじめ,種々の特殊な疾患があるが,これらはMNDには含めないのがふつうである.
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