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私の経験例
空洞形成の著明にみられた転移性肺癌
著者: 宮村正典1
所属機関: 1市立伊勢総合病院内科
ページ範囲:P.2015 - P.2015
文献購入ページに移動 肺の多発性空洞性病変の原因は,bullaeを除けば,ほとんどが結核性,真菌性その他の細菌性病変や原発性肺癌が主体であり,壁の薄い転移性肺腫瘍による空洞形成は稀である.
患者は52歳男性.昭和50年5月20日,直腸癌のため直腸切断および人工肛門造設術がなされた.その組織所見はadenocarcinoma-papillotubulareであった.この時の胸部X線ですでに右下肺野と左肺門部付近に直径各2cmと1.5cmの壁の薄い輪状の空洞陰影がみられた.
患者は52歳男性.昭和50年5月20日,直腸癌のため直腸切断および人工肛門造設術がなされた.その組織所見はadenocarcinoma-papillotubulareであった.この時の胸部X線ですでに右下肺野と左肺門部付近に直径各2cmと1.5cmの壁の薄い輪状の空洞陰影がみられた.
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