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臨時増刊特集 診断基準とその使い方 VII.膠原病・免疫・アレルギー疾患
全身性エリテマトーデス(SLE)
著者: 大藤眞1
所属機関: 1岡山大第3内科
ページ範囲:P.2020 - P.2023
文献購入ページに移動1948年Klempererは結合織の細胞間成分とくに膠原線維ほか線維成分の変性に注目してdiffuse collagen diseaseの概念を作ったが,全身性エリテマトーデス(SLE)はその素材の一つであった.
その後1950年代になってSLEの患者の材料からLE因子,抗核抗体が発見され,自己免疫性溶血性貧血の抗赤血球抗体,慢性関節リウマチのリウマチ因子,慢性甲状腺炎の抗甲状腺抗体などの発見と相伴って,この時代に自己免疫の概念が確立されるに至った.
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