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私の経験例
各種検査法によっても診断困難な多彩な神経症状を示す症例
著者: 内潟雅信1
所属機関: 1虎の門病院神経内科
ページ範囲:P.2027 - P.2027
文献購入ページに移動 本例は各種検査法によりあまりにも多くの情報が得られたたあに,かえって診断に苦労している症例である.
患者は48歳男性.昭和49年より吃逆が出没,昭和50年1月には歩行障害,意識障害および発熱が出現し入院した.入院時,傾眠状態でParinaud徴候,対光反射欠如,左片麻痺を示し,次いで作話,保続,項部硬直を認めた.以上の経過から第3脳室から中脳水道付近の腫蕩性病変を疑い,穿頭し脳室造影を行うも,mass lesionを証明することができなかった.その後,筋強剛,右方注視障害,Horner症候群(右)が出現,また検査上,血沈の中等度亢進,髄液の軽度の細胞・蛋白増多が認められるも,細菌,カビ,ウイルスなどは証明できず,抗生物質,ステロイド,L-dopaなどによる効果もみられなかった.
患者は48歳男性.昭和49年より吃逆が出没,昭和50年1月には歩行障害,意識障害および発熱が出現し入院した.入院時,傾眠状態でParinaud徴候,対光反射欠如,左片麻痺を示し,次いで作話,保続,項部硬直を認めた.以上の経過から第3脳室から中脳水道付近の腫蕩性病変を疑い,穿頭し脳室造影を行うも,mass lesionを証明することができなかった.その後,筋強剛,右方注視障害,Horner症候群(右)が出現,また検査上,血沈の中等度亢進,髄液の軽度の細胞・蛋白増多が認められるも,細菌,カビ,ウイルスなどは証明できず,抗生物質,ステロイド,L-dopaなどによる効果もみられなかった.
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