icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 VII.膠原病・免疫・アレルギー疾患

全身性強皮症

著者: 菅原光雄1

所属機関: 1弘前大皮膚科

ページ範囲:P.2028 - P.2030

文献購入ページに移動
概念
 本症はZactus Lusitanusにより1634年に記載されたのが嚆矢とされている.1945年,Goetz2)はprogressive systemic sclerosis(以下PSSと略)なる病名を提唱した.本邦では,強皮症のほかに鞏皮症,硬皮症なる病名も同義語に使用されてきている.
 本症はPSSの病名が示すように,徐々に進行する全身性硬化を基調とする疾患であり,皮膚の病変に関しては,その経過により,①浮腫期,②硬化期,③萎縮期に大別される.すなわち,それぞれの経過に従い,皮膚硬化性,血管運動性病変が出現するわけであるが,さらに内臓における諸病変が並行して発生するのが特徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?