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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 VII.膠原病・免疫・アレルギー疾患

Overlap症候群

著者: 安倍達1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.2042 - P.2045

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Overlap症候群とは
 結合織疾患として取り扱われる各疾患は,臨床的,血清免疫学的ならびに病理形態学的にお互いに共通する所見を示すことがある.しかし,それら個々の疾患には診断特異性の高い臨床症状は非常に少なく,個々の疾病の診断は臨床症状,血清免疫学的所見,病理形態学的所見の組み合わせで下される.したがって,臨床的には2つ以上の疾患が重複していると思われる症例や,ある時期にお互いに移行したと思われるものがある.
 Overlap症候群は,同一患者が同じ時期に2つ以上の診断基準を同時に満足する症例を意味する.教室でこれまで経験したOverlap症候群は30例に及ぶが,その内訳をみると,SLE-PSS,SLE-PSS-PM,RA-PSS,RA-SLE,RA-SLE-PSS,PSS-PM,SLE-PM,RA-PSS-PMというように多くの組み合わせがみられる.しかし,その中で特に多かったものはSLE,PSSおよびPMの間でのOverlapであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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