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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 VII.膠原病・免疫・アレルギー疾患

Behçet病

著者: 吉田赳夫1

所属機関: 1福島医大第2内科

ページ範囲:P.2046 - P.2047

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はじめに
 1937年より1938年にかけて,イスタンブール大学皮膚科教授のHulusi Behçet氏は,3つの症状をそろい持った症候群を報告し,一つの疾患単位とすることを提唱した.これは口腔内の数箇のアフタと,陰部の潰瘍と眼の虹彩炎とから成り,これらが幾年もの間くり返し出没し,慢性の経過をとるというのであった.その後,多数の類似症例の報告があり,その異同,分類などにつき議論されたが,その原因は未詳である一ただ,これを一つの疾患として認めてゆくうちに,この症候群を呈するものの中に,同時に内臓諸臓器もまた侵されるものがしばしばあることが知られてきた.そして今日では,Behçet病とは,全身性の多系統的疾患で,発作性に再発と増悪をくり返し,病理学的には血管病変,血管炎が共通して認められるものである,と考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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