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臨時増刊特集 診断基準とその使い方 IX.血液・造血器疾患
Banti症候群
著者: 衣笠恵士1
所属機関: 1都立駒込病院内科
ページ範囲:P.2102 - P.2105
文献購入ページに移動はじめに
Banti(1894)が主張したような意味でのMorbus Bantiに関しては,記載された当時から数多くの議論がくり返されて今日に及んでいることは衆知のごとくであり,病理学的には脾のFibroadenieを原発としたBantiの考えたような病態はほとんど否定され,臨床の側からも疾患の独立性を主張するものはほとんどいない現状である.
しかし,日常の診療に携っていると,大きな脾腫と貧血,または汎血球減少症とを主症状とした症例に接する機会は少なくない.
Banti(1894)が主張したような意味でのMorbus Bantiに関しては,記載された当時から数多くの議論がくり返されて今日に及んでいることは衆知のごとくであり,病理学的には脾のFibroadenieを原発としたBantiの考えたような病態はほとんど否定され,臨床の側からも疾患の独立性を主張するものはほとんどいない現状である.
しかし,日常の診療に携っていると,大きな脾腫と貧血,または汎血球減少症とを主症状とした症例に接する機会は少なくない.
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