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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 診断基準とその使い方 XI.小児の疾患

小児白血病

著者: 中山健太郎1

所属機関: 1東邦大小児科

ページ範囲:P.2166 - P.2170

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はじめに
 白血病自体は,一つの疾患単位として十分に確立されている疾患である.小児期の白血病の95〜97%は急性白血病で,残りが慢性骨髄性白血病である.白血病の型別は,白血病細胞の形態学的所見によって行われている.この形態学的分類の基本的な考え方は,病的細胞を,正常細胞の特徴に基づいて分類することである.これは,理論的には不合理な弱みのある考え方であって,当然正常細胞と近似的な性質を持たない病的細胞を見ることもしばしばある.しかしこの分類法は,近年の化学療法の選択や予後の予測に役立っている.われわれが現在,日常の臨床において型を分類するのは,治療効果および予後の予測が主目的なのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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