icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina14巻12号

1977年12月発行

臨時増刊特集 診断基準とその使い方

XII.癌

肝・胆道癌

著者: 遠藤康夫1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.2208 - P.2209

文献概要

肝癌
 肝癌は一般に原発性と転移性に分けられ,前者はさらに肝細胞癌と胆管細胞癌とに分けられる.本稿では主として原発性肝癌,とくに肝細胞癌を中心にその診断基準(表1)を述べ,胆管細胞癌,転移性肝癌については,そのつどふれることとする.
 現病歴,理学的所見 日本の肝細胞癌のほとんどが三宅の乙型肝硬変を合併しているので,前癌性変化としての肝硬変の存在は大切である.とくにHBs抗原陽性の肝硬変患者,家族性にHBs抗原陽性慢性肝疾患の集積している場合には肝癌発生の危険性が高いといえる.胆管細胞癌については肝硬変との関連性はなく,転移性肝癌はむしろ硬変肝には起こりにくいといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら