文献詳細
文献概要
今月の主題 知っておきたい骨・関節疾患の診かた 診断法
関節造影法
著者: 藤田久夫1
所属機関: 1神戸大整形外科
ページ範囲:P.2264 - P.2266
文献購入ページに移動はじめに
関節疾患の診断や治療を行う上には全身的な検索はもちろん,局所関節の購造や機能のあらゆる変化を詳細に把握せねばならない.そのために,問診や局所の臨床所見を正確に認識するとともに,X線学的検索,関節液の検査や臨床検査は日常の診療において欠くことのできない重要なものである.このほか,多くの症例ではさらに関節内の変化をより詳しく知るために,特殊な検査法として関節造影法がしばしば施行される.
関節造影法は,関節を構成する関節軟骨,靱帯,半月や円板などの関節内の軟骨の構成体,滑膜や関節包さらには関節腔内の状況を知るために造影剤や空気を注入し,場合によっては両者を併用して,単純X線像で得られない所見をレリーフ像や充満像として観察しうる.これはまた,関節構成体の相互の関係を静的および動的に知りうる方法で,診断はもとより治療の指針となる所見を得る重要な検査法である.
関節疾患の診断や治療を行う上には全身的な検索はもちろん,局所関節の購造や機能のあらゆる変化を詳細に把握せねばならない.そのために,問診や局所の臨床所見を正確に認識するとともに,X線学的検索,関節液の検査や臨床検査は日常の診療において欠くことのできない重要なものである.このほか,多くの症例ではさらに関節内の変化をより詳しく知るために,特殊な検査法として関節造影法がしばしば施行される.
関節造影法は,関節を構成する関節軟骨,靱帯,半月や円板などの関節内の軟骨の構成体,滑膜や関節包さらには関節腔内の状況を知るために造影剤や空気を注入し,場合によっては両者を併用して,単純X線像で得られない所見をレリーフ像や充満像として観察しうる.これはまた,関節構成体の相互の関係を静的および動的に知りうる方法で,診断はもとより治療の指針となる所見を得る重要な検査法である.
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