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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻13号

1977年12月発行

文献概要

今月の主題 知っておきたい骨・関節疾患の診かた 骨・関節症とそれとまぎらわしいもの

遅発性尺骨神経麻痺

著者: 渡辺健児1 加賀完一1 鍋島隆治1

所属機関: 1大阪厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.2318 - P.2319

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 末梢神経は関節近傍で,関節嚢,靱帯,筋起始部の腱様構造などで形成される線維性または骨線維性のトンネルを通るのが常であり,この部分でなんらかの慢性異常刺激が加わって発生する神経障害をentrapment neuropathyと総称する.
 尺骨神経に関しては,小児肘外穎骨折偽関節やその後に発生する外反肘に引き続いて起こることが注目されて遅発性麻痺tardy palsyと表現されたのが最初であり(cubital tunnel syndrome),別に手関節部における尺骨神経管症候群(ulnar tunnel syndrome)がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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