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雑誌目次

雑誌文献

medicina14巻2号

1977年02月発行

雑誌目次

今月の主題 消化器癌のトピックス

理解のための10題

ページ範囲:P.227 - P.228

食道癌

早期食道癌の診断

著者: 飯塚紀文

ページ範囲:P.170 - P.171

 食道癌のほとんどが進行癌で治りにくい疾患であり,早期癌はなかなか見つからないというのがこれまでの常識であった.事実,山形ら5),中山ら3)の報告以来,症例報告として発表されているが,全体として数の多いものではなかった.しかし,今年度の胸部外科学会の発表をみると,多くの施設から食道の早期癌が発表されている.したがって,全国的のレベルで食道の早期癌に対する関心が高まっていることを示している.そこで,早期食道癌の現状と将来について考えてみたい.

外科療法と予後

著者: 秋山洋

ページ範囲:P.172 - P.174

はじめに
 近年,食道疾患研究会による食道癌取り扱い規約1)が定められ,その進行度が,A(外膜浸潤),N(リンパ節転移),P1(胸膜播種性転移),M(臓器転移)の各因子の程度によって定あられた.この組み合わせにより,Stage分類が定まり(表1),進行度が規定されるようになった.この進行度は各因子の組み合わせによるものであり,現時点では,規約の制定上やむを得ないことであるが,各因子の判定についてもある程度の主観がはいり,それがそのままStageに反映されるわけである.しかしながら,大局的にみて,この進行度分類が次項に述べるように食道癌の外科療法施行後の予後の判定に役立っていることは事実である.
 食道癌の治療は,もちろん外科療法のみならず,術前照射に始まる放射線による合併治療は,術後照射の段階にまで,きめ細かく用いられ,場合によってはブレオマイシンによる全身療法や局所注射療法,ひいては最近の免疫療法の総合的なものである.したがって,外科療法の予後といっても,それらの総合的治療の結果にほかならない.本稿では,最初にこれらの合併療法を含めた意味での,病期分類による全国集計の予後を参考として述べ,それから,最近検索している末梢血リンパ球のsubpopulationについて,現時点での短期予後との関係をいささか検討することができたので,その結果について報告する.

胃癌

進行胃癌の予後

著者: 三輪潔

ページ範囲:P.188 - P.189

 胃癌は粘膜面に発生し,深部,すなわち漿膜に向かって進行するために,手術による治療成績は胃壁深達度との関連が最も大きい.一方,リンパ節の転移が起こって,遠くに及べば及ぶほど治療成績は悪くなるし,また外科治療では効果の少ない肝転移や腹膜の播種性転移などの遠隔転移があれば一層予後は悪くなる.粘膜層または粘膜下層までにとどまるものを早期胃癌と呼ぶのに対し,固有筋層,ときには漿膜下層までにとどまるものをも含めて準早期胃癌と呼ぶこともあるが,一般には早期胃癌を除いたものを進行胃癌と呼ぶことが多い.進行胃癌の手術後の予後を全国登録調査の結果で示してみよう.症例は昭和38〜41年に胃切除をうけた5,706例を用いてあり消息不明率は3%である.治療成績は手術による直接死亡を除き,性と年齢構成を加味した相対生存率で示す.

残された胃癌—スキルス

胃集団検診より

著者: 望月福治 ,   北川正伸

ページ範囲:P.181 - P.183

 毎年定期的に胃の検査を受けていた患者や,つい数カ月前に消化管検査を行ったばかりの患者が胃癌であったという苦い経験はスキルスの場合に多い,このスキルスが胃癌のなかで占める位置は,早期の診断がきわめて困難であり,しかも予後が著しく悪いということである.
 胃集団検診の立場からスキルスをみると,進展型式の性格を反映していると思われ,一般外来の場合に比べ頻度が低く,したがって,診断上臨床医にかかる責任は重いということが示唆されている.

X線検査によるRetrospective Study

著者: 三井久三

ページ範囲:P.184 - P.185

 臨床医として,胃疾患の診断に従事しているものにとって,初診時のルーチン検査で早期胃癌を見つけ出した時はかなり嬉しいものである.しかし実際の問題としては,この反対のこと,すなわち初診時には異常なし,あるいは良性疾患と診断した患者が次の機会に胃癌,それも進行癌と診断され,前回の診断が誤診であったと考えざるを得ないようなことも起こり得るわけで,このような経験が皆無という医師は少ないのではなかろうか.筆者らもこのような苦い経験を何度か味わいながらも,この経験を自分の診断技術の進歩の糧として,現在でも実際の診断に従事しているのが現状である.
 誤診の経験を生かして診断技術を進歩させる方法は,誤診時の検査資料を見なおして,どこにその原因があったかを十分に検討することなのであるが,このことがとりもなおさず個人の単位でのretrospective studyということになるのではなかろうか.このように胃癌患者の前検査資料を見なおす際に,どのような形態の胃癌であってもなんらかの変貌をとげたがためにより診断されやすくなっているのは事実なのであるが,なかでもスキルスはX線所見上の変化が短期間内に極めて著明であるのに気づくことが多いのではなかろうか.

病理学的立場よりみたスキルス(Borrrmann 4型癌)について

著者: 下田忠和

ページ範囲:P.186 - P.187

 胃癌の診断技術の向上により早期胃癌の発見は容易になされるようになった.また,早期胃癌の手術による5年生存率も85~90%が期待でき,とくに粘膜内早期胃癌はほぼ100%の5年生存率が得られるようになった.しかし,一方では進行癌の頻度は発見される全胃癌の80%を占めているのが現状である.進行癌の中でもスキルス(Borrmann 4型癌)はとくに予後の悪い癌であり,最後まで臨床的,病理学的に種々の問題点の残された癌であると思われる.このBorrmann 4型癌は臨床的に発見されたときにはすでに手術不可能のことも多く,今までは非常に経過の早い癌といわれてきた.また,たとえ手術可能であっても前述したようにその予後は極めて悪いものである.このようなBorrmann 4型癌の成り立ちに関する研究は従来ほとんど行われていなかった.臨床的に良性潰瘍あるいは異常なしとされた患者が1~2年後には手術不可能なBorrmann 4型癌に急激な変化をきたすことは多く経験されてきた.このような急激な変化はなぜ起こるのか,病理学的な立場より述べ,さらに今後残されたスキルス(Borrmann 4型癌)の問題点について簡単に触れることにする.

膵癌

臨床症状と機能検査

著者: 竹内正 ,   斉藤明子

ページ範囲:P.190 - P.191

はじめに
 膵癌は,癌のなかでも肺癌,前立腺癌とともに増加傾向の著しいものであり,本邦での訂正死亡率は,1950〜1951年と比べると,1970〜1971年では約5倍に増加している.これは,人口が高齢化したためばかりではないことは,各年齢層別にみたときにもその増加がみられることによっても明らかであり,また,診断法の進歩により正確な病名がつけられるようになったことも一因とみられるが,こればかりですべてを説明することは困難であろう.欧米諸国でも,このような膵癌の増加が知られている1)
 はっきりした臨床症状が出現する以前に,周辺臓器や動静脈,リンパ節に転移することが多く,現実問題として,診断可能になったものの,治療に結びつかない例が少なくない.消化器癌のなかでも,最も今後に残された問題のある癌のひとつである.

膵癌における形態と機能の相関—膵管造影とP-S試験の対比

著者: 神津忠彦

ページ範囲:P.192 - P.193

 膵癌例において膵管形態と膵機能を対比し,相関の有無を検討した.膵管形態は内視鏡的逆行性膵管造影像をとりあげ,膵機能はパンクレオザイミン・セクレチン試験(以下P-S試験と略称する)で判定した.

膨大部領域癌

著者: 赤司光弘 ,   西村柳介 ,   伊藤俊哉

ページ範囲:P.194 - P.195

 膨大部領域の構成単位として,Vater氏乳頭部,膨大部,膵内胆管部などがあり,膨大部領域に癌の発生をみた場合,その発生母地の名称を付して乳頭部癌,膨大部癌,膵内胆管癌などと呼称するのが理想的であるが,切除時や剖検時には癌が既に周囲組織に進展していて発生母地を特定できない場合も少なくないので,膨大部付近に腫瘍が存在し,上記発生母地の区別が判然としないものを一般には膨大部領域癌と呼んでいる.
 膨大部領域癌は手術成績や臨床像などの点で膵癌とは少しく異なった病像を示すので,鑑別が必要である.

胆道癌

PTCドレナージの効用

著者: 高田忠敬

ページ範囲:P.196 - P.197

 胆道癌は特有の初期症状にとぼしく,通常,黄疸発症後はじめて発見される症例がほとんどである.しかも,①黄疸の鑑別が困難なため,いたずらに日々を費し,手術時期を失したり,状態の悪化をきたし手術に危険を伴うことが多い,②解剖学的位置関係から,早期に隣接臓器や大血管に浸潤をきたしたり,肝転移やリンパ節転移を起こしやすい,などにより胆道癌の外科治療成績は著しく不良なものであった.
 しかしながら,近年,この領域癌の診断ならびに治療に経皮的胆管ドレナージ(以下PTCDと略す)が縦横に応用されるようになり,治療法,成績に新たな進展をみるようになった.

肝癌

早期診断と予後

著者: 河野信博 ,   菅原克彦

ページ範囲:P.198 - P.199

 昭和50年度のわが国の死亡統計1)によると,肝臓の悪性新生物による死亡数は10,583例を数え,この年の死亡総数の1.5%を占める.これは胃の悪性新生物による死亡が49,850例(7.1%)であるのに比し,決して少ない数字ではない.また,これらを悪性新生物による死亡総数に対する比率でみても,それぞれ7.8%および36.6%を占める.一方,これの1962〜1971年までの剖検集報での集計では,肝癌は悪性腫瘍による死亡例88,777例中5,452例(6.14%)を占め,さらに同じ期間における東大病理学教室剖検例中の悪性腫瘍総数2,155例に対して,肝癌は127例(5.89%)を占めている2).これらの数字で表されているように,肝の悪性腫瘍の頻度は全悪性腫瘍の5〜8%を占め,意外に高い.
 しかしながら,これを外科臨床の立場からみると,この13年間に東大第1外科で原発性肝癌と診断された症例は43例にすぎず,同じ期間の胃癌症例1,398例と比較すると,いかに肝癌の症例が外科治療の対象となっていないかがわかる.肝癌の患者も胃癌の患者と同様に,初診時には内科医を訪れることが多いが,切除の可能性ありとして外科へ廻される症例がいかに限られているかを如実に示してもいる.肝癌の早期診断を強調しなければならない理由もこの辺にあるように思われる.

病理の立場から

著者: 志方俊夫

ページ範囲:P.200 - P.201

肝炎性肝硬変と肝細胞癌
 厚生省の死因統計からいうと,肝癌は男女とも3番目に多発する癌ということになっている.もちろん,臨床的に肝癌と診断されたものの中には転移性のものも含まれる可能性は否定できないが,決して少ない癌ではない.世界的にみた原発性肝癌の地理分布はかなり特徴的であって,アジア・アフリカ地域に多く,ヨーロッパ・アメリカには少ないのである.この差は原発性肝癌でも癌細胞癌による差であって,肝内胆管癌にはそれほどの地域差はない.
 肝細胞癌が肝硬変症と密接な関係があることは古くから知られていた.しかし,すべての肝硬変に肝細胞癌が合併するのではないことは,肝硬変の世界的な地理分布が上述の肝癌の地理分布と一致しないことからも明らかである.一番肝硬変の多発する西ヨーロッパの南の方の国々では必ずしも肝癌は多くはない.これは肝細胞癌が主として肝炎性の肝硬変に発生するのであって,アルコール性の肝硬変に合併することは稀なことによる.この事実は同一地域に異なった人種が混在している場合にも観察される.たとえば南アフリカでは白人の肝硬変症はアルコール性で,肝細胞癌を合併することは少なく,黒人のそれは肝炎性肝硬変で,高頻度に肝細胞癌を合併するのである.

大腸癌

内視鏡診断とX線診断

著者: 長廻紘

ページ範囲:P.202 - P.205

 大腸癌は欧米諸国に比べてまだ圧倒的に少ないが,近年,日本においてその増加が注目されている.1970年までの過去15年間に大腸癌による死亡率は約50%増加している.遠からず欧米なみの発生率になる可能性も否定できない.日本では消化管疾患の診断学はすすんでいて,現在では1cm以下の小さな病変でも容易に発見しうる.
 大腸は長大な臓器であり,その全体をくまなく検査することはなかなか困難である.しかし,幸いなことに,大腸癌の大部分は下部大腸である直腸・S状結腸にある(表1).このことは長い大腸を検査するうえで非常に重要な意義を有する.すなわち最も簡単な検査方法である指診で3割前後,25〜30cmの硬性直腸鏡で半分近くの大腸癌が診断しうる.

消化器癌の諸問題

ホルモン産生性腫瘍

著者: 戸部隆吉

ページ範囲:P.206 - P.207

消化管における内分泌活性物質
 ヒトをはじめ哺乳動物の消化管には,自律神経による分泌と運動の調節と同時に,自律神経と協調しつつ,あるいはまったく独自に,分泌と運動に強力な生理作用をもった活性物質が存在することが知られている.その最初の報告は,BaylissとStarling(1902)によるsecretinである.
 現時点で,消化管に存在する内分泌活性物質として,膵臓ホルモン(グルカゴン,インスリン)以外に,表1に示すように,①胃腸管粘膜から単離,抽出され,化学構造も決定され,その存在が確実であるポリペプタイドとしてgastrin,secretin,CCK・pancreozymin,gastric inhibitory polypeptide(GIP),vasoactive intestinal polypeptide(VIP)の6種,②未だ単離,抽出されず,したがって,その構造式も生理作用も未だ不明ではあるが,消化管ホルモンとして存在するであろうことが推定されている物質として,enterogastrone,enteroglucagonをはじめ数種の物質があげられている.とくにenteroglucagonは膵glucagonとの共通免疫交叉性を利用して,その分布と存在はほぼ確実に推定されている.

α-フェトプロテイン

著者: 遠藤康夫

ページ範囲:P.208 - P.209

α-フェトプロテインについて
 α-フェトプロテイン(以下AFPと省略)とは電気泳動上α-グロブリン位に泳動される胎児性蛋白の意であって,胎生期に特有であり,健康成人血中には通常証明されない.ヒトの胎児にAFPの存在を認めたのはBergstrandらである.濾紙電気泳動法による胎児血清と母体血清の比較検討の際,アルブミンとα1-グロブリンの間に,胎児にのみ特有な血清成分の存在することを認めsubstance Xと呼んだ.これが今日のAFPである.Gitlinによると,この血清蛋白は胎生の6週ごろより胎児血中に出現し,13週ごろ血中濃度は最高となり300mg/dl前後に達する.胎生20週ごろより減少し始め,通常出産のころ(胎生40週前後)にはごくわずかとなり,二重拡散法レベルでは出生後1週間で検出できなくなる.
 胎児に特有であって成人血中には通常存在しないAFPが,病的状態で再出現してくる.

CEA

著者: 北尾洋子 ,   佐々木宏晃 ,   竹内正

ページ範囲:P.210 - P.211

 CEA(carcinoembryonic antigen)の研究は,1965年,GoldとFreedmanが大腸癌抽出液と反応し,正常大腸組織抽出液とは反応しない抗血清を作製したことに始まる1).ついで彼らは,その抗血清に対応する抗原が内胚葉性の癌,ことに大腸癌,胃癌,膵癌患者の血清中に検出されることを認め,さらに胎生2〜6ヵ月の胎児消化管,肝,膵にも検出されることを見出し,CEAと命名した2).以来,消化器癌の免疫学的診断法として実用化されつつあるが,同じ頃に注目を集め始めたAFP(α1-fetoprotein)に比して,十分な物理化学的解析は未だなされていない.現在のところ,CEAは分子量約20万の糖蛋白で,その約半分が糖成分より成り,pH7〜8.6の条件下では電気泳動上βグロブリンの位置に出現し,沈降係数は約6.9S〜8.1Sであることが知られ,蛋白成分のアミノ酸配列は大方の一致をみているが,糖成分については必ずしも安定した成績を得ていない.したがって,CEAを定義するならば,「大腸癌またはその肝転移組織1.0M過塩素酸抽出液をもって動物を免疫し,得られた抗血清を大腸,肺などの正常組織過塩素酸抽出液で吸収して作製した抗血清と反応する物質3)」という毅階にある.

膵癌の血清学的診断

著者: 本間達二 ,   小口寿夫

ページ範囲:P.212 - P.214

 近年,膵癌の診断法として逆行性膵管造影法,選択的腹腔動脈撮影法,超音波断層法などがとり入れられるようになり,その診断率の向上はめざましいものがある.
 一方,Thalら1)にはじまる膵癌を含む膵疾患についての血清学的診断法に関する面からのアプローチは,肝癌におけるα-fetoprotein(AFPと略)のような癌特異性のたかい物質はみつけられておらず,未だ未開拓の域を出ないのが現状である.本稿では,昭和47年以後,ヒト胎児膵中に膵癌特異物質(抗原)が存在しうるかを検討してきた筆者らの研究の概要を紹介するとともに,現時点での膵癌の血清学的診断法として有効と思われる2,3の事項に関する最近の知見を述べる.

化学療法

著者: 伊藤一二

ページ範囲:P.215 - P.217

はじめに
 消化器癌に対する化学療法に関しては,いまだ十分満足すべき成績は得られていないというのが現状であろう.しかし,従来種々の制癌剤を用いた多くの研究が行われ,消化器癌に対し最も感受性の強いMitomycin C(MMC)および5FUを主体とした種々の投与法が工夫され,近年その成績も飛躍的に向上してきているといえる.
 しかし,消化器癌と一口に言っても,その範囲は広く,食道,胃,大腸癌に代表される消化管癌や,肝,胆道系,膵の癌が含まれており,また,その組織型も多岐にわたるため,それらに対する化学療法をすべて論ずることは不可能である.したがって,本稿では消化器癌のうち,胃癌,大腸癌に対する外科的化学療法を主体として,その現状を述べたい.

座談会

消化器癌の現況—その疫学から診断の進歩まで

著者: 三輪剛 ,   長廻紘 ,   兼高達弐 ,   竹内正

ページ範囲:P.218 - P.226

 わが国の死因の第5位を占める癌の,さらにその70〜80%は消化器の癌といわれる.その病因についても,食習慣など疫学の面,あるいは動物実験や病理の面からの解明が試みられている.そこで本座談会では,その各分野の専門家をお招きして,消化器癌の発生要因から診断の進歩まで,最新の話題を提供していただいた.

演習・X線診断学 血管造影写真読影のコツ・2

大動脈造影

著者: 平松京一

ページ範囲:P.230 - P.235

 大動脈造影は大動脈自体の病変を観察するためだけではなく,また種々の選択的動脈造影に先がけて施行し,分枝の変化を見たり,造影すべき分枝を決めたりするのに役立つことも多い.造影部位によって,胸部大動脈造影thoracic aortographyと腹部大動脈造影abdominal aortographyに大別される.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.236 - P.239

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内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 依藤進 ,   永江和久 ,   石本二見男

ページ範囲:P.241 - P.243

 問題1.経口避妊薬につき,正しいものを選べ.
 A:肺栓塞の原因となることがある.

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

POS編・その2

著者: 石村孝夫 ,   三村信英

ページ範囲:P.244 - P.246

 今回および次回は,POS入門編として,active problemがひとつだけでその構成が簡単であり,要約をまとめるのが容易な例を提示する.active problemがひとつということは,problemが多数あって相互のっながりや流れがボヤけてしまうということもなく,単純にS,O,A,Pに"横割り"整理することができ,本例のようにPOSを大いに活用しうることとなる,active problemがひとつの場合,POSにおけるS,O,A,Pは従来形式でいえば,それぞれそのままpresent illness,physical examinationおよびlaboratorydata,hospital courseなどにあたると考えてよい.
 本例の記載内容,方法について説明すると,まず全体の印象として読者諸氏の中には「要約としては詳しすぎる.これでは要約にならない」とお感じになる向きもあると思われる.しかし,これには前回でも述べたように2つの理由がある.ひとつは自分の貴重な財産として残すためである,自分で経験した症例は,どんな教科書をいくら読むよりも,より身につくことは誰もが承知しているところである.もうひとつは熱心なレジデントが書いた要約ほど,概して詳しくかつ内容がよく練られていることが多いことから,虎の門病院内での傾向としてはより詳しく記載する方向に指導されていることによる.

診断基準とその使い方

胆道感染症

著者: 岩村健一郎

ページ範囲:P.248 - P.251

概念
 胆道感染症を臨床的にとらえるきっかけとなるのは,胆嚢炎あるいは胆管炎という意味で炎症症状がひき起こされたときに,十二脂腸液採取により,B胆汁中に細菌を検出することにあると考えてよい.健常人のB胆汁中に細菌が証明されることがあり,逆に胆嚢炎患者の胆嚢内胆汁に細菌がみとめられないことがある,このようなことからchemical cholecystitis(Andrews,1935)という考えが示されるに至り,起炎物質として膵液酵素あるいは胆汁酸がとりあげられ,さらに胆汁酸代謝への細菌の関与という観点から,胆道感染症における細菌感染の意義が検討され,今日に至っている.細菌感染の意義が一次的なものであるにせよ,二次的なものであるにせよ,これに胆汁流出障害,胆道の組織障害,全身性防禦力低下などの条件が加わって,胆道感染症が発症する.
 胆道感染症において検出される細菌は主として大腸菌,連鎖球菌,ブドウ球菌であり,それよりも頻度は少ないがプロテウス菌,腸球菌,サルモネラ菌群である.淋菌あるいは梅毒スピロヘータは極めて稀である.結核性胆嚢炎(Gaucher,1870)もまた報告されている.高齢の糖尿病にしばしばみられる好気性あるいは嫌気性ガス産生菌の感染(Sarmiento,1966)による気腫性胆嚢炎(Weichand Flexner,1896)が報告されている:感染経路については表1に総括する.

図解病態のしくみ—甲状腺疾患・4

甲状腺機能の調節機構とその異常

著者: 矢倉俊洋 ,   永田格 ,   内野治人

ページ範囲:P.252 - P.253

 最近の内分泌における視床下部ホルモンとホルモンリセプターの2つの分野の進歩は,単に内分泌生理の理解を深めただけでなく,内分泌疾患の範囲を視床下部と末梢組織の両方向に拡大した.最近の知見を含めて,甲状腺機能の調節機構とその異常を整理して述べる.

臨床病理医はこう読む ホルモン異常・5

末端肥大症

著者: 屋形稔

ページ範囲:P.254 - P.255

 この症例にみられる陽性所見は,まず尿糖と空腹時高血糖とともに,50gOGTTによる糖尿病型血糖曲線である.血液化学ではIP(無機リン)の変化がみられ,尿中17-OHCSの増加がみられる,さらに血中成長ホルモン(GH)もやや増加しているが,正常人でも10ng/mlくらいまで達することもあり,GH過剰症(10〜500ng/ml)としてはやや低目の値である.したがって,この点を確かめるためには,GH刺激試験やGH抑制試験などの負荷テストを実施しなければならない.

疾患合併と薬剤

妊婦と抗生剤

著者: 古谷博 ,   松田静治 ,   松本治郎

ページ範囲:P.256 - P.257

 妊婦に化学療法を行う機会は多く,その対象は呼吸器感染症,尿路感染症を始めとして性器感染症,前・早期破水などの異常分娩時,結核,梅毒など広範囲にわたっている.これらに対する化学療法に際し,最も配慮しなければならない点は母体,胎児に対する抗生剤の影響であり,産科の特殊性を念頭においた薬剤の選択である.

プライマリー・ケアの実際

酸素療法の適応と実際

著者: 宮城征四郎 ,   安谷屋茂男 ,   真栄城優夫

ページ範囲:P.258 - P.261

 Joseph Priestley(1774)が酸素を発見し,Chausier(1780)が呼吸困難の激しい結核患者に応用して以来,200年が経過したが,酸素は現在でも,急性および慢性の呼吸不全患者の治療および管理に不可欠のガスであることに変わりはない.
 酸素は薬剤に優先することが多いが,いずれの患者に,いかなる方法で,どれほどの酸素を供給するかということになると,必ずしも単純ではなく,多くの要素が関わってくる1).たとえ動脈血ガス分圧が上昇しても,酸素含有量はヘモグロビン量,ヘモグロビンの型,その酸素運搬能,および組織における遊離能の影響を受けるし,循環動態や組織の代謝も無視できない.ヘモグロビンの酸素結合能はヘモグロビン,酸素解離曲線に示されるように極めて特異的であり(図1),体温,水素イオン濃度(Bohr's effect)および2,3DPG(2,3-diphosphoglyceraldehyde)2)などの影響を受けるので,一口に酸素療法といっても,極めて多面的な配慮を要求されることとなる.

今日の食事療法

高脂血症

著者: 中村治雄 ,   渡辺昭

ページ範囲:P.262 - P.264

はじめに
 食事療法が疾患の治療の根本となっているものが多いが,とりわけ高脂血症においては,その重要性が大きい.それは,多くの高脂血症が動脈硬化性疾患発生の基盤となっていることが多く,しかも,食事によって高脂血症を是正することで,狭心症,心筋梗塞,脳卒中,突然死を予防することができることもわかっている1〜3)し,ある程度の動脈硬化病巣の消退,改善を認めることができるからである4)
 もちろん,動脈硬化とは直接関係のない高脂血症もあり,本稿では,脂質がリボ蛋白として存在するという点から,高リポ蛋白血症として,取り扱ってみたい.

外来診療・ここが聞きたい

くり返す口内炎

著者: 名尾良憲 ,   西崎統

ページ範囲:P.265 - P.267

 患者 Y. K. 31歳男.工員.
 主訴 くり返す口内炎.

小児と隣接領域 小児脳神経外科

乳幼児硬膜下血腫(水腫)

著者: 早川勲

ページ範囲:P.268 - P.269

 硬膜下血腫(水腫)は小児,とくに2歳以下の乳幼児に多い疾患である.硬膜下に溜る液体の性状により血腫subdural hematomaといったり,水腫subdural effusionといったりするが,両者をひっくるめて広く硬膜下液貯溜subdural collection of fluidということもある.看過されると生命にかかわるだけでなく,治療されても不徹底であれば,以後の精神・運動発達に重大な障害をもたらす.乳幼児期にはとくに注意すべき疾患のひとつということができよう.原因はさまざまであるが,大きく分けて頭部外傷によるものと,そうでないもの-髄膜炎,血液凝固障害,栄養障害などによるものとに2分することができる.硬膜下被膜(新生膜)の有無により慢性型と急性型に区別されるが,両者の問には密接な関係がある.すなわち,急性型から慢性型への移行や,慢性型の急性増悪をみることが少なくない.また,原因となる頭部外傷は必ずしも直接打撃とは限らず,むち打ち損傷のような間接外力であってもかまわない.したがって,本症診断に際して,頭部打撲の有無は絶対的鑑別点とはならない.最近ではまたBattered child syndrome(Kempe, C. H.,1962)に本症を合併することが少なくないとされている.

内科臨床に役立つ眼科の知識

眼底検査の方法

著者: 松井瑞夫

ページ範囲:P.270 - P.271

 内科医が眼底検査を行うには,直像検眼鏡を用いるのがよい.ここでは,直像検眼鏡を用いるときの要領を述べてみよう.

診療相談室

テレピン油などの成分,および中毒性について

著者: 中明賢二

ページ範囲:P.274 - P.274

質問 油絵に用いる溶き油(テレピン,ペトロール,リンシード,ポピー油)などの成分,およびそれによる中毒性の有無についてご紹介ください. (高山市 S生 40歳)

東洋医学をとり入れたいのだが……

著者: 吉川恵士

ページ範囲:P.275 - P.275

質問 いわゆる東洋医学に興味をもち,将来開業時にはこの方向もとり入れたいと考えていますが,①医師免許だけで鍼治療,灸治療,草木などの漢方薬を扱うことは許されるか,法律的な点を,②鍼灸に関し,大学などの理療科とか一般向きの鍼灸学校しか学ぶ方法はないか,短期間の講習などは?勤務医であるので,講習会しか学ぶ術がないのだが,③用具購入先は? 以上ご教示ください. (岡山県 K生 29歳)

脳卒中における冠性Tの出現について

著者: 小沢利男

ページ範囲:P.276 - P.276

質問 脳卒中(ことにくも膜下出血)で,冠性Tが現れ,心筋梗塞とまちがわれやすいが,両者の相違点,なぜ冠性Tが現れるか,その作用機転をご教示ください.(久留米市 S生 61歳)

medicina CPC—下記の症例を診断してください

数年来,高血圧の治療を受けていた患者で,黄疸が出現した67歳女性の例

著者: 町井彰 ,   梅村康順 ,   西崎統 ,   羽生富士夫 ,   村上義次 ,   河合忠

ページ範囲:P.277 - P.286

症例 I. T. 67歳,女子
 主訴 黄癒.
 家族歴 特記すべきことなし.

心疾患の治療・今日の考え方

不整脈

著者: 石川恭三 ,   前田如矢 ,   広木忠行

ページ範囲:P.288 - P.295

 広木(司会)今回は不整脈の治療ですが,まず,一般的な注意について.

天地人

客観主義の陥穽

著者:

ページ範囲:P.297 - P.297

 「新聞によりますと……」という言葉は,テレビの人気番組でもしばしば用いられ,視聴者に信憑性をもたせる表現となっている.
 故深代惇郎氏の天声人語にも,「新聞は真実を,真実をのみ報道するなどという正論のやかましい時代……」であると書いてある.たしかに大新聞の記事ともなれば,大方の人々は間違いのない事実であると信じている.ところが文芸春秋の新年号に掲載された"支店長はなぜ死んだか"という上前淳一郎氏の論文は,われわれに新聞とは何かを改めて考えさせてくれる.覚えておられる方もあるだろうが,昭和50年の初夏,東大卒の一流銀行員が,支店長就任を目前にして,妻が出産で入院中に二歳になる知恵遅れの幼女を餓死させるという事件があった.新聞はこのエリート銀行員を冷血かつ残酷な父親として報道した.

オスラー博士の生涯・46

実地医家のあり方と医学生教育

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.298 - P.301

 1902年の9月中旬に催されたカナダ医学会総会で,オスラーは医学の盲目的愛国主義という題で2時間にわたる大講演をしたが,この講演は,オスラーが残した数多くの講演の中の最もすぐれたもののひとつとみなされている.この中で彼は,医業職というものの4つの大きな特色として,まず第1に,医学の歴史の中にはすばらしい先輩がいること,第2は,医業に携わる者は共通の目標をもち,一致してその方向に向かうことができること,第3としては,医学はどんどん進歩していき,その意味で前向きな気持ちで医師はますます仕事と共に勉強を続けていくことができること,第4に医業ほど,その日常の働きの中に人類社会へ貢献できる内容にあふれている職業は他にはない,といった事柄をとりあげて話している,次いで彼は,医師の国家主義,地方主義郷土性に論旨を進めていったのである.

忘れられない患者

プラカードの打ちみ

著者: 渡辺淳

ページ範囲:P.302 - P.303

 なにごとにも経験を積むということは大切なことです.ことに医師にとっては経験を積むということがほとんど唯一の教育法である場合もあります.しかし,医業における経験とはなんでしょうか.それは裏返せば,患者さんの犠牲によるものではないでしょうか.極端ないい方をすれば,患者さんの苦痛と屍の上に医師は育ってゆくことになります.このことはなんとかして避けられないものでしょうか.いつもいつも私は考え込んでしまいます.
 ここにあげます症例はもう古い古いものなのですが,しかし,私にとってはどうしても忘れられない貴い教訓です.

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内科医会だより

著者: 高久芳衛 ,   権藤祐一

ページ範囲:P.296 - P.296

京都内科医会
近畿各府県内科医会連絡協議会の初会合をもつ

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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