icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina14巻2号

1977年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器癌のトピックス 膵癌

膨大部領域癌

著者: 赤司光弘1 西村柳介2 伊藤俊哉2

所属機関: 1赤司消化器クリニック 2長崎大第2外科

ページ範囲:P.194 - P.195

文献購入ページに移動
 膨大部領域の構成単位として,Vater氏乳頭部,膨大部,膵内胆管部などがあり,膨大部領域に癌の発生をみた場合,その発生母地の名称を付して乳頭部癌,膨大部癌,膵内胆管癌などと呼称するのが理想的であるが,切除時や剖検時には癌が既に周囲組織に進展していて発生母地を特定できない場合も少なくないので,膨大部付近に腫瘍が存在し,上記発生母地の区別が判然としないものを一般には膨大部領域癌と呼んでいる.
 膨大部領域癌は手術成績や臨床像などの点で膵癌とは少しく異なった病像を示すので,鑑別が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?