文献詳細
文献概要
今月の主題 消化器癌のトピックス 消化器癌の諸問題
化学療法
著者: 伊藤一二1
所属機関: 1都立駒込病院
ページ範囲:P.215 - P.217
文献購入ページに移動はじめに
消化器癌に対する化学療法に関しては,いまだ十分満足すべき成績は得られていないというのが現状であろう.しかし,従来種々の制癌剤を用いた多くの研究が行われ,消化器癌に対し最も感受性の強いMitomycin C(MMC)および5FUを主体とした種々の投与法が工夫され,近年その成績も飛躍的に向上してきているといえる.
しかし,消化器癌と一口に言っても,その範囲は広く,食道,胃,大腸癌に代表される消化管癌や,肝,胆道系,膵の癌が含まれており,また,その組織型も多岐にわたるため,それらに対する化学療法をすべて論ずることは不可能である.したがって,本稿では消化器癌のうち,胃癌,大腸癌に対する外科的化学療法を主体として,その現状を述べたい.
消化器癌に対する化学療法に関しては,いまだ十分満足すべき成績は得られていないというのが現状であろう.しかし,従来種々の制癌剤を用いた多くの研究が行われ,消化器癌に対し最も感受性の強いMitomycin C(MMC)および5FUを主体とした種々の投与法が工夫され,近年その成績も飛躍的に向上してきているといえる.
しかし,消化器癌と一口に言っても,その範囲は広く,食道,胃,大腸癌に代表される消化管癌や,肝,胆道系,膵の癌が含まれており,また,その組織型も多岐にわたるため,それらに対する化学療法をすべて論ずることは不可能である.したがって,本稿では消化器癌のうち,胃癌,大腸癌に対する外科的化学療法を主体として,その現状を述べたい.
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