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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻2号

1977年02月発行

文献概要

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

POS編・その2

著者: 石村孝夫1 三村信英2

所属機関: 1虎の門病院内科循環器科 2虎の門病院分院

ページ範囲:P.244 - P.246

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 今回および次回は,POS入門編として,active problemがひとつだけでその構成が簡単であり,要約をまとめるのが容易な例を提示する.active problemがひとつということは,problemが多数あって相互のっながりや流れがボヤけてしまうということもなく,単純にS,O,A,Pに"横割り"整理することができ,本例のようにPOSを大いに活用しうることとなる,active problemがひとつの場合,POSにおけるS,O,A,Pは従来形式でいえば,それぞれそのままpresent illness,physical examinationおよびlaboratorydata,hospital courseなどにあたると考えてよい.
 本例の記載内容,方法について説明すると,まず全体の印象として読者諸氏の中には「要約としては詳しすぎる.これでは要約にならない」とお感じになる向きもあると思われる.しかし,これには前回でも述べたように2つの理由がある.ひとつは自分の貴重な財産として残すためである,自分で経験した症例は,どんな教科書をいくら読むよりも,より身につくことは誰もが承知しているところである.もうひとつは熱心なレジデントが書いた要約ほど,概して詳しくかつ内容がよく練られていることが多いことから,虎の門病院内での傾向としてはより詳しく記載する方向に指導されていることによる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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