文献詳細
文献概要
今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ 特殊な発熱
悪性過高熱
著者: 藤田達士1
所属機関: 1群馬大麻酔学
ページ範囲:P.362 - P.363
文献購入ページに移動 悪性過高熱は吸入麻酔剤フローセンや筋弛緩剤SCC(サクシニールコリン)によって発生する激症高熱である.最初の報告はDenboroughがLancetに寄せたレターで,麻酔をかけると38人中10人が死亡した家系が存在し,そのうち3人は異常な高熱を発したとしている.その後1964年,Saidmanが高体温症による2例の麻酔死をJAMAに発表して以来注目され,今日までに全世界で700例以上が報告され,300篇以上の論文が発表されている.
本邦での最初の報告は1968年であるが,すでに1964年以来発生しており,今日までに60例が報告され,うち39例が死亡した.
本邦での最初の報告は1968年であるが,すでに1964年以来発生しており,今日までに60例が報告され,うち39例が死亡した.
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