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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻3号

1977年03月発行

文献概要

今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ 特殊な発熱

周期熱

著者: 鈴木秀郎1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.364 - P.367

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周期熱とは
 1948年,Reimannはなんら特別の原因が認められないのに,一定の間隔をおいて,ある特定の症状を発作的にくり返す患者が存在することに気づき,これを周期病と呼ぶことを提唱したが,とくにそのなかでも,一定の間隔をおいて発作的に発熱をくり返す周期熱periodic feverという病型がその後有名になった.
 したがって,周期熱とは元来病因不明で一定の間隔をおいて発熱を発作的にくり返す一群の症例に対して名づけられたものであるが,このほか,周期熱の形をとるという点で従来からよく知られている疾患にマラリア,ブルセラ症,再帰熱,間欠性胆汁熱intermittent biliary fever(Charcot),Hodgkin病などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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