文献詳細
文献概要
今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ グラフ
新しい体温の測定法
著者: 上田五雨1 竹岡みち子1
所属機関: 1信州大順応医研順応生理
ページ範囲:P.377 - P.383
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体温の測定は体温計が出現する以前から行われ,主観的な感覚によって身体の温冷の度合が判断されてきた.体温の概念が次第に精密化され,拡張されるにつれ,その測定方法も種々開発されるに至っている.
体温の測定を完全に行うためには較正された正しい温度計を用いるだけでは十分ではなく,被測定体および測定環境が正しく調整されていることが重要である.今,測定精度を0.1℃と定めると,従来の常識的な測定条件でも一般には差し支えないが,精度を0.01℃またはそれ以下に設定すると,かなり細かい注意を払うことが重要となる.
体温の測定は体温計が出現する以前から行われ,主観的な感覚によって身体の温冷の度合が判断されてきた.体温の概念が次第に精密化され,拡張されるにつれ,その測定方法も種々開発されるに至っている.
体温の測定を完全に行うためには較正された正しい温度計を用いるだけでは十分ではなく,被測定体および測定環境が正しく調整されていることが重要である.今,測定精度を0.1℃と定めると,従来の常識的な測定条件でも一般には差し支えないが,精度を0.01℃またはそれ以下に設定すると,かなり細かい注意を払うことが重要となる.
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