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内科専門医を志す人に・私のプロトコール
POS編・その3
著者: 石村孝夫1 山口潜2
所属機関: 1虎の門病院内科循環器科 2虎の門病院血液科
ページ範囲:P.421 - P.424
文献購入ページに移動本例の♯2はここではinactiveとして扱う.前回でも述べたように,active problemがひとつの場合は単純にS,O,A,Pに"横割り"して整理するだけでよい.S,O,A,Pはそれぞれ従来形式におけるPresent illness,Physical examinationおよびLaboratory data,Hospital courseにあたると考えてよいわけだが,従来形式と異なるPOSの大きな特徴のひとつは,とくにAとPの項の記載に重点がおかれていることである.受持ち医が症例に関する情報(Data base)をどう把握,考察し,どう対処したか,さらに今後の方針はどうなのかなどについては,プロトコールの形式を問わず,よく内容が練られたものであれば,当然,含まれているべきものなのであるが,POS形式だとこれらの点がより一層明確となり,誰がみても一目瞭然となりうる.言いかえれば,POSのほうが見落とし,書き落としがチェックしやすく,受持ち医による較差が少なくなり,また指導医の側でも受持ち医が何を考えているのかが把握しやすく,教育,指導に,より好都合なのである.
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