icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina14巻3号

1977年03月発行

文献概要

診断基準とその使い方

急性膵炎

著者: 内藤聖二1

所属機関: 1順大災害医学研究所

ページ範囲:P.428 - P.429

文献購入ページに移動
 急性腹症として来院した患者は数時間以内に診断を決定して適切な治療を行わなければならない.急性膵炎は急性腹症のひとつとして日常の臨床の中に重要な位置を占める疾患である.したがって,急性腹症では立位腹部X線写真,心電図,血清,尿アミラーゼ,白血球数,血糖,尿沈渣などを緊急検査としてひとつのルーチン検査項目として決めて置くことが望ましい.急性膵炎の診断は慢性膵炎に比して比較的容易であり,一般臨床施設において早急な確定診断をすることが可能な疾患である.また,重症の急性膵炎には死亡することがある汎膵臓壊死症があるので,ショックを起こしたり,狂操痛を伴うような場合には早急に診断を確定して,入院施設に転送する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら