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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻4号

1977年04月発行

文献概要

図解病態のしくみ—甲状腺疾患・6

単純性びまん性甲状腺腫(simple diffuse goiter)の成因

著者: 永田格1 矢倉俊洋2 内野治人2

所属機関: 1関西電力病院第1内科 2京大第1内科

ページ範囲:P.580 - P.581

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 はじめに 機能的には正常である甲状腺疾患はおよそ表のように分類される.この表は1969年Wernerらの用語委員会報告を参考にしている.症状は甲状腺腫を主とする.これをびまん性と結節性とに分けると,表中A,E,Fが前者に,残りが後者に属する.しかし例外的症例も少なくない.Cはむしろびまん性に随所に結節性増殖を生じ,腺腫様甲状腺腫(adenomatous goiter)ともいわれる.E2は結節として触知されることが多い.結節性のものはほとんどが単発のadenomaで,嚢腫はその一部が変化したものである.臨床上重要な悪性腫瘍は予想以上に多く,その診断は必ずしも容易ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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