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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻4号

1977年04月発行

文献概要

疾患合併と薬剤

胃・十二指腸潰瘍患者の貧血

著者: 原沢茂1 三輪剛1

所属機関: 1東海大内科

ページ範囲:P.584 - P.585

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はじめに
 胃・十二指腸潰瘍の合併症は出血,穿孔,通過障害がその主なものである.とくに穿孔,通過障害は外科的処置が第1選択される病態である.一方,出血は程度の差こそあれ,消化性潰瘍には必然的に存在するものであり,その程度により貧血にも程度の差が見られる.
 消化管出血は主として吐血または下血として現れ,その原因の70〜95%はこの消化性潰瘍によるものと考えられている.一般に吐血は胃潰瘍にみられ,下血は十二指腸潰瘍に起こることが多い.出血を初発症状とするいわゆる"silent ulcer"は約10%であるといわれ,消化性潰瘍患者全体の約25%が顕出血を呈するといわれている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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