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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻5号

1977年05月発行

文献概要

今月の主題 めまいの基礎と臨床 「めまい」に関する解剖と生理

半規管系の特徴

著者: 鈴木淳一1

所属機関: 1帝京大耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.658 - P.660

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はじめに
 半規管系は耳石器系より分離発達し.もっぱら頭部の回転に反応することにより.身体の平衡機能を維持している.左右6個の半規管は.2つずつペアをなし.互いに直交する平面の中にあり.3組と考えてよい.1個の半規管はそれが刺激されると、ペアの他の1個は抑制され,反応は同じものを誘発するが.2者が重なっておよそ2倍の効果をつくりだしている.
 半規管反射は動眼反射と脊髄反射とに分かれる.いずれも極めて機械的に明快な反射連動を誘発する.すなわち.Flourens-Ewaldがハトの頭部運動について述べた法則が.高等動物の2つの反射についてもそのままあてはまる.以下.単一半規管神経の電気パルスを用いた刺激実験の結果2,3を説明し,半規管反射の実体を明らかにしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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