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今月の主題 めまいの基礎と臨床 「めまい」の治療
薬物療法—内科的疾患
著者: 赫彰郎1
所属機関: 1日医大第2内科
ページ範囲:P.726 - P.727
文献購入ページに移動「めまい」は空間に対する身体位置覚に不調和を感ずる病態で,日常臨床で最も多くみられる症状の一つである.しかも「めまい」が重篤疾患の前駆症状,初期症状である場合も少なくない.
臨床的には内耳や前庭神経領域の障害で起こる定型的めまい(真性めまい)と,非前庭性である非定型的めまい(仮性めまい)に分類されるほか,内耳(迷路)と聴神経障害による末梢性めまい,脳幹の前庭神経核や小脳を中心とする前庭中枢性の障害による中枢性めまい,さらに循環器,血液疾患など,全身性疾患による「めまい」に大別される.
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