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雑誌目次

雑誌文献

medicina14巻6号

1977年06月発行

雑誌目次

今月の主題 DICとその周辺

理解のための10題

ページ範囲:P.863 - P.865

血管内凝固の成因

DICの成因と基礎疾患

著者: 青木延雄 ,   吉田信彦

ページ範囲:P.798 - P.799

はじめに
 DICは以下のごとく理解されよう.
 1)種々の原因による凝固系の持続的賦活:外因系では組織トロンボプラスチンにより,内因系は第XII因子の活性化により凝固が開始し,最終的にはトロンビンの持続的生成に至る.

血流の病態生理

著者: 磯貝行秀

ページ範囲:P.800 - P.803

はじめに
 細小血管における微小血栓の多発はDICを惹起してくるが,凝固発動の機序は多様であり,一概に論ずることはできない.基本的には循環血中へのトロンビンの出現と血管閉塞が重要である.両者いずれも引き金的要因として,①細小血管内皮細胞の傷害(Hageman因子の活性化:内因性凝固機序およびカリクリノーゲン,プラスミノゲン,補体など4系列の賦活化),②組織傷害(外因性凝固機序の発動,白血球および腫瘍細胞にも組織トロンボプラスチンが多く含有されている),③血小板傷害(血小板凝集,血小板第3および第4因子,凝固第V,VIII,XII,XIII因子の放出)などと密接な関連がある1)
 本稿では,上記凝固の引き金的要因との関連で,細小血管における血流の病態生理について述べてみたい.

線溶のしくみ

著者: 風間睦美

ページ範囲:P.804 - P.806

線溶系の構成
 生体の止血機能を保持する諸要因のうちで,凝固系と線溶系はしばしば対比され,またそれらの相関が論じられる(図1).これらは血漿蛋白酵素の特異的連鎖反応系であって,共に最終的基質はフィブリノゲンである.線溶系の主役はプラスミンであるが,この蛋白分解酵素はフィブリノゲンやフィブリンに強い親和性をもち,フィブリン体分子のC末端より逐次これを加水分解して小分子の分解産物を生ぜしめる1,2)
 生理的状態において線溶機能は一定のレベルを保ち,凝固機能や血小板機能と呼応して正常の止血機能を営むが,線溶が異常亢進すれば血流中のフィブリノゲン分解や生理的止血血栓の溶解などが異常に進行して止血能の低下をきたし,これが線溶の異常亢進による出血傾向の最大原因と目される.しかし蛋白分解酵素としてのプラスミンは,さらに他の血漿蛋白にも作用する.すなわち比較的不安定な凝固第V,第VIII因子の活性を低下せしめ,カリクレインを活性化することによってキニノゲンをキニン分解し,また血小板機能を障害するなど,生体内の線溶の亢進はフィブリン体分解のみならず,凝固系・血小板・血管系などに多面的な影響を及ぼすものである.

フィブリノゲンとFDP

著者: 高木皇輝 ,   河合忠

ページ範囲:P.807 - P.809

フィブリノゲンの構造と主な性状
 フィブリノゲンは血液凝固第I因子とも呼ばれ,血液凝固に関与してトロンビンによりフィブリンに転換する.フィブリノゲンは主として肝臓で生成され,正常成人血漿中には,200〜400mg/dlの割合で含まれ,生物学的半減期は4〜6日である.フィブリノゲンは分子量約340,000で図1で示すごとき分子構造をもっていると考えられている.3対のポリペプチド鎖,合計6本のポリペプチド鎖からなる化学的2量体(A)α2(B)β2γ2であり,それぞれ多くの鎖間および鎖内S-S結合により分子を形成している.構成サブユニットの分子量はそれぞれAα約70,000とBβ約60,000γ約50,000でN末端側が互いに近接している.Aα鎖が最も外殻に存在するらしく,最も早く蛋白分解酵素により分解される.
 血漿フィブリノゲンは急性相反応物質の一つとして脳血管障害,心筋梗塞,悪性腫瘍,妊娠,ネフローゼ症候群,炎症などの疾患で増加して生体への外的侵襲,感染などに対する生体防御反応の一端を担っていると考えられる.また,血漿フィブリノゲンの減少または欠如があると,重篤な出血傾向を合併し,重症肝障害による合成低下でみられるほか,線溶亢進,DICなどでも消費亢進のため減少する.

診断

DICの診断基準

著者: 安部英

ページ範囲:P.810 - P.811

DICの定義
 DIC(disseminated intravascular coagulation syndrome,播種性または汎発性血管内凝固症候群)とは,循環する血液の凝固性が亢進するため血管内で血液の凝固が起こって,全身各部で血栓が形成され,そのために種種の臨床症状が起こるとともに,血液の線溶活性も亢進して血栓,さらにフィブリノゲンが溶解し,このためにも各種臨床症状が起こる際,それらすべてを総括したものである.
 これらの診断基準はもとより,その際の臨床症状,すなわちoozing型ないし急激な出血や血栓によるうっ血症状,さらにはショックなどとともに,その成因や発症機序に基づく特有な血液所見をも包含する必要がある.

DICの検査とすすめ方

著者: 松田保

ページ範囲:P.812 - P.813

はじめに
 DIC(disseminated intravascular coagulation)は,最近ほとんどすべての臨床領域において,にわかに注目されている重要な症候群である.
 本稿においては,DICの疑われる患者において,どのような検査を行い,またいかに早期に診断するかについて,簡単に述べることとする.

MHA

著者: 三輪史朗

ページ範囲:P.814 - P.815

はじめに
 MHA(microangiopathic hemolytic anemia,細血管障害性溶血性貧血)の概念は1962年Brain,Dacie and Hourihane1)により提唱されたもので,末梢血中の著しい赤血球奇形と広範な細血管病変(microangiopathy)の存在により特徴づけられる溶血性貧血である.この場合にみられる奇形赤血球は赤血球の元来の正円形を失い,不規則な形を示すもので(図1),その形態的特徴からburr(いが状),spiculated(とげ状),triangular(三角状),helmet(ヘルメット状),schistocyte(分裂状),redcell fragment(破砕赤血球)などの名で呼ばれるが,最近ではschistocyteないしred cell fragmentと呼ばれるのが一般のようである.
 最近ではred cell fragmentation syndrome(赤血球破砕症候群)という概念が生まれ,MHAよりもむしろ一般的になりつつある.

TTP

著者: 山田兼雄

ページ範囲:P.816 - P.817

はじめに
 TTP(thrombotic thrombocytopenic purpura)は1925年Mosckowitzによりはじめて記載された,末梢動脈の血栓のたあに血小板が減少し,出血傾向をきたし,それとともに発熱,溶血性貧血,腎障害,消長する神経症状,消化器症状を主徴とする疾患である.

DICのみられる内科疾患

著者: 螺良英郎 ,   山下喬 ,   樋口佑次

ページ範囲:P.818 - P.820

はじめに
 悪性腫瘍の中でも,広範囲に浸潤あるいは転移を有する癌患者,または白血病患者において,血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation,DIC)がみられることがある.しかし,その頻度は必ずしも高率ではない.悪性腫瘍患者におけるDICには他の疾患同様,感染症あるいは肝障害などのrisk factorが存在している.したがって,癌患者の病態の把握に凝固線溶系の諸検査が必要となりつつある.悪性腫瘍におけるDICには急性で重篤な経過をとる典型的な急性型のDICと共に,出血,血栓などの症状があまり顕著でない慢性型のDICが注目されている.癌におけるDICは主に末期にみられるので,その治療は困難で予後不良のことが多い.DIC発生のrisk factorに注意することが大切である.

血液病

著者: 前川正 ,   小林紀夫

ページ範囲:P.822 - P.823

はじめに
 播種性血管内凝固症候群(DIC)は多数の基礎疾患の上に発現するので,各科領域で注目されている.血液疾患でも,DICを併発しやすいものがいくつかある.DICの併発は,その疾患の病像を修飾し,予後にも直接関連する点が注目されているが,中にはDICの症候が,その疾患の主要症候となる場合もある.DICは血液凝固,線溶系や血小板のみでなく,循環動態などをも含めたhemostatic balanceの破綻の結果生ずるが,これら各疾患におけるDIC発生の機序も決して一様ではない.
 DICは基礎疾患による凝固亢進状態に以下のごとき引き金因子のいずれかが作用して発現すると考えられる1)

感染症

著者: 長谷川弥人 ,   小林芳夫

ページ範囲:P.824 - P.825

はじめに
 血管内凝固症候群(DIC)を生じやすい疾患の一つとして感染症,なかでも敗血症が注目されるようになっている.本稿では文献を参照しつつ,筆者らの経験をふまえて,いくつかの重要と考えられる点にふれてみる.

腎疾患

著者: 山田外春

ページ範囲:P.826 - P.827

はじめに
 血液は先天的に付与された止血機序(血小板,凝血線溶因子,血管壁,血管周囲組織が関与)によって,心臓や血管の中では常に流動性を保っており,これによって生体は常に出血や血栓形成の危険から守られているのである.
 しかし,外傷などの血管障害時には止血機序のみだれにより,生命がおびやかされるばかりでなく,機械的外傷がなくても,心因性にも止血機序の異常が生じうるし,さらに種々のmediator(刺激物質)によって,血管内で凝血・線溶因子が変化をきたし,生体がおびやかされる.

肝・胆道疾患

著者: 山本祐夫 ,   𠮷村良之介

ページ範囲:P.828 - P.830

はじめに
 DICは,なんらかの病的状態下で"ひき金因子"が加わり,凝固系が活性化されて生ずる一連の生体反応であるが,この時,肝で産生されるantithrombinによるthrombinの中和,肝およびRESなどでの凝固活性物質の処理などが抑制作用として働く.
 凝固因子の産生低下もきたす重篤な肝障害時にDICが誘発されうる病態は,一見不思議とも思われるが,血中の凝固因子活性が低下することと血液凝固が活性化されることとは別問題であり,最近では,肝疾患に合併したDIC症例が多数報告されている.

心・血管病

著者: 中村克己

ページ範囲:P.831 - P.833

 DICは,心・血管病そのものにより,あるいは心・血管における病変に伴って起こり得る.また,逆にDIC病態における一連の病変として,心・血管に変化が認められもする.このように,DICと心・血管との関連性は深いものといえるが,以下,DICの原因としての,あるいは結果としての(因果はめぐって正確には区別しがたい場合もあるが)心・血管病ないしは病変について,表における順序に従って述べてみる.

脳血管疾患

著者: 山之内博

ページ範囲:P.834 - P.835

DIC症例の背景
 DIC症候群をきたし得る基礎疾患は多種多様である.悪性腫瘍,ことに消化器系臓器の癌,前立腺癌,肺癌,急性白血病,悪性リンパ腫,敗血症,重篤な感染症,ショック,産科的疾患など報告されている1,2),神経系疾患としては脳外傷,脳手術,原発性脳腫瘍,妊娠または産褥時に起こったくも膜下出血などの報告がみられる.
 老年者では,DICは少なくない2,5).筆者らの検討では,連続剖検例中の約15%の症例に生前DICが認められている.そして,基礎疾患としては癌,ことに消化器系の癌,敗血症,重症感染症が多くみられた2,5)

呼吸器病

著者: 長谷川淳

ページ範囲:P.836 - P.837

呼吸器疾患におけるDICの合併頻度
 呼吸器疾患にどのような頻度でDICが合併するのか,現在まだ明確ではない.昭和49年度の日本病理剖検輯報から,第1剖検診断名が呼吸器疾患であり,肺ないし他の臓器の出血,血栓,梗塞,ないし出血性素因,DICなどの記載のあった症例を全国大学病院の剖検症例(11,262症例)から抽出してみた(表1).10呼吸器疾患の症例数は1,141症例で全体の10.1%を占め,上記の種々の病態を合併した症例は272症例で1,141症例の23.8%に当たり,昭和48年度の22.5%に類似していた.DICと明確に記載されていたのは1症例のみであったが,微小血栓の存在症例,出血性素因の存在症例中には生前DICの病態を呈した症例もあったのではないかと推定される.また肺塞栓症,肺梗塞症を第1剖検病名に記載していたのは13症例であったが,他の基礎疾患の合併症として記載されていたのは199症例であり,DICは肺塞栓症の3症例,出血性素因の合併は18症例であった(表1).
 肺癌におけるDICの発症頻度は対照とした胃癌の発症頻度より低く,肺塞栓・梗塞症ではより高率であることを示している表1の成績は,肺疾患でもDICの病態を示す症例があるので,経過を追った検索が必要であることを示唆している成績と考えられる.

糖尿病

著者: 阿部恒男

ページ範囲:P.838 - P.840

はじめに
 糖尿病(以下DM)とは,インスリン作用不足による糖質,脂質の代謝異常と特徴的な細小血管症をきたす疾患である.近年,糖尿病治療の進歩に伴って血糖のコントロールは容易になってきたが,一方,網膜症や腎症に代表されるmicroangiopathy,ならびに心筋梗塞,脳血栓症に代表されるmacroangiopathyの発生進展が患者の予後を左右するので,臨床上きわめて重要な課題になっている.
 DMは,血小板機能を含めて血液凝固能亢進と低線溶能の傾向にあることが指摘されており,これらの病態生理像がDMの血管障害の発生ないしは進展因子になっているのではないかとの報告も少なくない.また,いわゆるDICに陥ったと思われる症例報告も散見されるので,DMの一っの病態生理学的特徴とも考えられる血液凝固線溶系の態度について述べ,血管内凝固との関連性についても触れてみたい.

カラーグラフ

目でみるDIC

著者: 松田保 ,   嶋田裕之

ページ範囲:P.842 - P.843

 図1 26歳,男子.播種性転移癌(原発巣不明)に併発したDICの例にみられた歯肉からの出血.DICにおいて,出血は重要な症状であるが,この症例のように著しい出血傾向を示す例はむしろ少ない.

DICのみられる他領域の疾患

産婦人科領域

著者: 坂元正一 ,   佐藤和雄 ,   中林正雄

ページ範囲:P.846 - P.847

産婦人科領域におけるDICの特殊性
 産婦人科領域(とくに妊娠分娩時)では典型的なDICが多く認められるが,それは以下の理由による.
 1)妊娠中は各種の凝固因子が増加して,Shwartzman現象の準備状態と同じと考えられる.

外科領域

著者: 神前五郎 ,   今岡真義

ページ範囲:P.848 - P.849

 一般に,外科的にメスを加えて手術を行う際,組織の障害に伴い組織プラスミノゲン・アクチベーターや組織トロンボプラスチンが遊離され,線溶亢進や過凝固状態が惹起される.しかし,実際単なる手術操作のみでDICが惹起されることは比較的稀であって,長時間にわたる手術で大量の輸血を行ったり,手術中ショックに陥る場合を除いてはあまり認められない.ただ,基礎疾患に癌や重症感染症(endotoxemia)などがあると手術が契機となりDICが容易に惹起される.

麻酔科領域

著者: 小川龍

ページ範囲:P.850 - P.851

はじめに
 日常用いられている麻酔剤や麻酔法がDICの直接の原因となることは考えにくいが,特殊な麻酔法,麻酔の合併症,手術操作がDICを誘発することがある.また時にDICやDIC準備状態の患者に外科的治療を加える必要が生ずるため,手術室やICUにおいて麻酔科医がDICの治療管理にあたることも稀ではない.そこで,外科領域のDICとの重複を避けつつ,麻酔科医の遭遇するDICについて述べる.

輸血時

著者: 川越裕也

ページ範囲:P.852 - P.854

はじめに
 DICの発生は凝固因子の増量や血小板機能の亢進などが大きな要因になる1)ことは事実であるが,これらのみでは発生しない.この凝固亢進状態に加えて,これらの凝固過程を活性化する何かの作用があって初めてDICが発生するものである,この活性化作用因子をDICのtriggerないしchallengerと呼ぶ.その主なものはendotoxin,血管内溶血,組織液,抗原抗体複合体,補体,血管内皮の変化,血液粘度増加,血管内局所血流低下,蛋白分解酵素,脂質,コロイド物質などである.さて輸血時には凝固因子の流入,さらに重要なものとしてDIC triggerとなる要素を多分に含み,輸血液の状態,輸血技術,量などにより,それぞれ異なった程度にDIC発生因子の複合が生じてDICを発生する可能性を内蔵している.これらについて以下,適合輸血時の問題点,不適合輸血におけるDICについて簡単に述べる.

治療

DICの治療方針

著者: 松田道生

ページ範囲:P.855 - P.857

 DICとは,腫瘍,炎症,組織の損傷,熱傷,ショックその他さまざまな病態を背景にかもし出される血管内での凝血系の活性化と,多くはそれによって招来される凝血因子の消費と血中でのレベル低下などのために,一方で腎,肺,腸管膜などに多発性の血栓を作り,他方で,対処しがたい出血傾向をみる症候群と理解される.
 DICに対する治療方針はしたがって,その発生機序から分類すると理解しやすく,次のようになるであろうか.

抗線溶剤

著者: 元田憲

ページ範囲:P.858 - P.859

はじめに
 DICには,常にそれを惹起する原因疾患が存在し,その排除がDIC治療の根本であることは自明の理である.しかし,実際には細菌感染,血管病変,心大動脈瘤のごとき原因除去可能なものもあるが,悪性腫瘍,白血病などその治療がほとんど不可能なものが多く,そのため凝固・線溶系の対症的是正が主役をなすことになる.
 DICの発生機転はその名のとおり凝固亢進による汎発性の血管内凝固に始まり,そのためフィブリノゲンをはじめとする凝固因子の大量消費が出血性素因となって現れ,同時に,多発血栓はそれ自体二次線溶を惹起し,出血性素因となる.この2つの出血性素因が重なって,皮下のoozingから各臓器の大出血までを起こすものである.また,DIC中の生体内では,最初は凝固亢進により発生したとしても,図1のごとく病像としてわれわれが把握しうる頃には,3つのphaseが混在していると考えねばならない.

成分輸血

著者: 清水勝

ページ範囲:P.860 - P.862

はじめに
 すべての輸血を行うにあたって常に考えておかねばならないことは,輸血はあくまでも補充療法であるということである.したがって,輸血の効果を最大限にあげるためには,目的とする血液成分について,下記の事柄に十分配慮することが必要とされる.
 第1には,該当する成分が一般の供血者の体内においてどのくらいの量存在するかということ,第2には,採血・製剤化の過程や,保存時間・期間内に,その成分の量や活性能がどのくらい低下するかということ,第3には,その成分が患者に輸血されたとき,患者の体内での最少有効量と,体内における寿命とがどのくらいであるかということ,第4には,その成分の減少が急性にきたものか慢性にきたものかということである.これらの諸点を考えることなく輸血することは,輸血の効果を十分に期待できないばかりか,いたずらに副作用を助長するにすぎない結果となるといわざるを得ない.

演習・X線診断学 血管造影写真読影のコツ・6

胆道系疾患

著者: 古寺研一 ,   平松京一

ページ範囲:P.866 - P.871

はじめに
 従来胆道系のX線診断は,単純X線写真,上部消化管透視,および経口ないし経静脈的胆のう造影によって行われてきました.これらの検査は,ルーチン検査としてまず施行されるべきもので,とくに胆のう炎や胆石症などの診断には不可欠の検査であることはいうまでもありません.さらに近年になって,経皮経肝胆管造影(PTC)および内視鏡的膵胆管造影(EPCG)が開発されて,胆道系の悪性腫瘍についても,かなりの情報が得られるようになりましたが,これらのテクニックを用いてもなお,胆のう癌の術前診断はむずかしく,また炎症性疾患との鑑別もかなり困難なことがあります.
 近年になって,Seldinger法により,経皮的に腹部大動脈分枝を造影するテクニックが確立され,腹部臓器の選択的血管造影が容易にかつ安全に行えるようになり,当然胆道系にも応用されるに至りました.さらに超選択的血管造影,薬理血管造影などを行うことによって,この領域の悪性腫瘍の診断の精度がかなり向上してきています.

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内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 深谷一太 ,   鵜沢春生 ,   依藤進

ページ範囲:P.873 - P.875

問題1. 腸管内にて増殖し,毒素を産生することにより下痢症をきたすことができるものは下記のどれか.
① 赤痢菌

内科医会だより

著者: 阿部精一

ページ範囲:P.921 - P.921

●兵庫県内科医会の活動から
講演会と雑誌発刊で卒後教育を
 本会は昭和40年1月に発足した.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.876 - P.879

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

POS編・その5

著者: 石村孝夫 ,   山口潜

ページ範囲:P.881 - P.884

POS形式と従来形式折衷の記載
 今月の提示例は,前回よりさらに一層,複雑な症例で,active problemは4つ,そのうち#3を除いては各各互いに関連性をもっている.POS形式だとこういう場合が困る.前回,POS形式では記載の前に,まず"縦割り"整理をしなくてはならないと述べたが,本例の場合は,#1のpure red cell aplasiaという基本になる大きな病気の流れがあって#2と#4はその原因および合併して生じた問題であるがために,本来,独立したactive problemとして分けてしまうことに無理があると思われる.
 本例の記載は,はじめに例によって,"要約の要約"を記してあるので,#1,2,4相互の流れが理解できるが,これがなければバラバラとなって,病気の本体を見誤る恐れさえ生じてくるのである.こういう例に遭遇したとき,POSで一体,どう対処したらよいのか,私はまだいい方法が見当たらない,そこで,やむをえず一番大きなproblemである#1のみで本文を進め,その中で#2,#3…と挿入していくことにしている.これはいわば従来形式との折衷であるといえる.

診断基準とその使い方

先天性免疫不全症候群

著者: 早川浩

ページ範囲:P.885 - P.889

 先天性免疫不全症候群は単一の疾患ではなく,それぞれ独立した性格をもったいろいろな疾患の総称であり,したがって,その診断基準もおのおのの疾患に独自のものがあるので,これらをすべて解説しつくすことは許された誌面ではとうていできない.ここでは厚生省特定疾患調査研究班「免疫不全症候群」(小林登班長)において試みたこれらの疾患の診断基準1)を中心に簡単に解説し,おのおのの疾患における診断上の最近の問題点を要約してみたい1〜3)
 さて,先天性免疫不全症候群とは免疫反応を遂行する因子の一次的な異常により,主として感染に対する生体防御反応の不全である状態をいう1).この概念は比較的広義の概念であり,欧米でいうところのprimary immunodeficiency diseaseが主としてリンパ球系の異常による疾患に限定されているのに対し,好中球系,補体系などの先天異常による疾患も含めて考えている.このうち,primary immunodeficiency diseasesと称せられるものは表1に示したような種類に分類することが最もよく知られている.この分類はWHO推薦によるもので,免疫細胞の状態と遺伝型式とから特徴を示している.

図解病態のしくみ 高血圧シリーズ・2

高血圧症における心筋・血管平滑筋の収縮異常

著者: 青木久三

ページ範囲:P.890 - P.892

心筋・血管平滑筋の収縮・弛緩とCa2+の動態
 血圧の高さを決定する心臓と血管機能は,心筋・血管平滑筋自体の固有の自動調節系,および神経系,内分泌系,レニン・アンギオテンシン系,電解質系などの外来性調節系との協調ある制御によって,主として血圧と心拍数の変動を介して,恒常性のある最適な血液循環の維持を計っている.これらは心筋・血管平滑筋の筋収縮と弛緩によるが,その機序は松田らおよび江橋らによりとくにCa2+の動態との関連において漸次解明されつつある.すなわち,筋細胞膜の興奮(活動電位,脱分極)に伴って膜のCa2+透過性が高まり,細胞外から細胞内へCa2+が流入して(Ca2+channelへのCa2+増加とslow inward Ca2+Currentの発生)細胞内Ca2+濃度が増加する.また,膜の脱分極または細胞外から流入したCa2+によって筋小胞体(細胞内Ca2+貯蔵部位)からCa2+が遊離し,細胞内遊離Ca2+濃度が増加する.このようにして増加した細胞内Ca2+はトロポニンに結合し,アクチン・ミオシンATP系を活性化し,筋は収縮(緊張,短縮)する.

臨床病理医はこう読む

肝機能検査(2)

著者: 山崎晴一朗 ,   久原厚生

ページ範囲:P.894 - P.895

肝細胞障害を反映する検査
 外くの肝機能検査の中から肝障害の病態把握に必要不可欠な検査を選択する場合,肝細胞障害を反映するものとしてGOTとGPT,胆路系の障害を反映するものとしてビリルビンとアルカリフォスファターゼ(Al-P),また間葉系組織の反応をみる検査としてTTTとZnTTが日常よく利用される.
 本症例のごとく,トランスアミナーゼ値が著しく高く,しかもHBs抗原(+)であればB型急性ウイルス性肝炎の診断は比較的容易に下される.急性肝炎症例の多くでは,血中トランスアミナーゼ値は発病初期にはGOT>GPTであり,その後急速に血中レベルの上昇がみられ,極期にはGOT<GPTとなる.GPT値は200〜1600Uに分布し,平均値は約600Uである.その後急速に下降し,再びGOT>GPTとなり,発症後2カ月以内に正常化することが多い(図1).しかし,急性肝炎の一部(5,6%)には電撃性に経過して数日で死の転帰をとる劇症肝炎がある.

今日の食事療法

肝疾患—治療食の概略と実際

著者: 奥田邦雄 ,   稲毛博実

ページ範囲:P.896 - P.897

 現在の肝疾患の治療の大略は,①安静,②薬物療法,③食事療法の3つである.このうち,食事療法についても,過去幾多の議論がなされてきたが,今日の大勢は(多少の修正や批判はあるが),高蛋白,高ビタミン,高カロリー食であるが,これは食生活の極めて悪いアルコール性肝硬変症患者において得られる治療効果に基づいており,その他の肝疾患では眼に見えるような食事療法の効果はなかなか得られない.

疾患合併と薬剤

陳旧性肺結核があってステロイドを使うとき

著者: 青柳昭雄

ページ範囲:P.898 - P.899

ステロイドと結核
 治療効果
 副腎皮質ステロイド(ステロイド)の強力な抗炎症作用が期待されて,本剤の登場初期には,抗結核薬との併用によって肺結核の治療に応用する研究が行われた.
 しかしながら,ステロイド投与群は,解熱,体重増加などの一般症状の改善や,胸部X線上空洞の閉鎖,浸潤影の吸収なども治療3ヵ月までは速やかであるが,治療6ヵ月ではその治療成績はステロイド非投与群と比べて不変で,かつ病巣の不活動化までの期間を短縮し得ず,最終判定では,通常の肺結核症の治療には有利に作用しないと結論されており,また慢性肺結核症,すなわちX線学研病型C型(線維乾酪型),F型(重症混合型)に対してステロイドを併用投与すると,悪化,死亡例が高率となることが報告されている1,2)

プライマリー・ケアの実際

腹痛の診断と急性腹症(2)

著者: 眞栄城優夫

ページ範囲:P.900 - P.903

急性腹症の鑑別診断
 虫垂炎の鑑別診断
 腹部全体,上腹部,あるいは臍周辺の内臓痛が,炎症の腹膜への波及とともに,壁側痛である右下腹痛として限局することが虫垂炎の特徴である.しかし,虫垂が盲腸後方に位置するときには,最初から右下腹痛として発症し,骨盤部に位置する虫垂では,膀胱症状をみることもある.普通は2歳以後にみられるが,われわれの経験した最年少者は,生後8ヵ月であった.したがって,乳児期の原因不明の発熱でも虫垂炎は疑うべきであり,試験的腹腔穿刺も活用すべきである.時には,L1,L2のgenitofemoral nerveを介しての睾丸痛が,初発痛として発症することもみられるので,副睾丸炎や睾丸捻転などと鑑別しなければならない.左側の痛みを訴えたり,内臓転位症で,虫垂が左側にあるにもかかわらず,腹痛を右側に訴えることもある.50歳以後,および学童期より前の症例では,穿孔の頻度が高い.穿孔を起こすと,39度以上の高熱となり,腹痛が軽減することもある.穿孔により,レントゲンで腹腔内遊離ガスを認めたり,血清アミラーゼの上昇すら認めることもあるので注意しなければならない.

外来診療・ここが聞きたい

肩こり

著者: 佐々木智也 ,   西崎統

ページ範囲:P.904 - P.907

症例
 患者 O. S. 58歳 男,会社経営.
 主訴 肩こり.

内科臨床に役立つ眼科の知識

視力障害の見分け方

著者: 松井瑞夫

ページ範囲:P.908 - P.909

 視力障害という訴えにはいろいろなものがあるが,問診を系統的に行うことによって,その視力障害の原因をかなりの程度まで推測することができる.ここでは,ペンライトや直像検眼鏡など限られた診断手段と問診によって,視力障害の原因を見分ける方法について述べてみよう.

心疾患の治療・今日の考え方 〈最終回〉

心疾患の緊急状態に対する処置

著者: 石川恭三 ,   広木忠行 ,   前田如矢

ページ範囲:P.910 - P.916

 前田(司会) 本日は,このシリーズ治療篇のしめくくりとして,cardiac emergencyをとりあげたいと思います.
 心臓専門医に限らず,すべての臨床家にとってcardiacemergencyは非常に大事な問題です.処置もむずかしいし,急性期の処置を誤れば予後を大きく左右します.そこでまず,頻度の多い急性の冠不全についてうかがいたいと思います.急性冠不全といえば,まず狭心症,中間型,心筋梗塞の3つが問題ですが,そのうちで急激に起こった狭心症および中間型に対しては一般的にどういう注意をすればいいでしょうか,石川先生.

天地人

産婆蛙

著者:

ページ範囲:P.917 - P.917

 近年,公害による環境汚染の問題がやかましく云々され,やれ川魚の変態がみられたとか,やれ奇形がみられたとか報道されている.ダーウィン以来の進化論では,環境の変化による自然淘汰が動物進化のための一つの原動力になっていると説いている.
 ところで,ヨーロッパの南部に普通にみられる産婆蛙という妙な習性をもった蛙がいる.この蛙は産卵の時に,雄が雌の背の上から抱いて,雌が産卵すると直ちに雄はこれを下肢に巻きつけ,雌のからだから幾分引き出して助ける動作をするため,産婆蛙と呼ばれているとのことである.卵は寒天のような物で包まれていて,雄の下肢にねばりつくわけである.このようにして,卵の紐を下肢に巻きつけた雄は,雌の産卵が終わると,雌のからだから離れて,石の下や草の蔭などにかくれて卵のおもりをするのである.やがて,卵が発育してオタマジャクシのような形にまで成長して水中に泳ぎ出ようとする時期になると,雄はおもむろに近くの池や沼に入って,オタマジャクシを水中に泳ぎ出させるらしい.この時期に,やっと雄は身軽になって自分自身の生活にもどることになる.この産婆蛙はお産まで雄雌が平等に責任をもっているわけで,これこそ"超近代的男女平等"なのかもしれない.

オスラー博士の生涯・50

ボルチモア市の火災と大学病院復興対策

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.918 - P.920

 1903年は,オスラーは結核対策とその研究および予防と治療のキャンペーンなどで多忙な1年を過ごした.そしてまた,この年にはオスラーの業績として残る2っの立派な講演をしているのである.

ここにも医療あり

語らぬ「むくろ」に聞く話—警察医23年

著者: 松野清

ページ範囲:P.922 - P.923

医師法第21条
 第1例 駅前の女子寮で,未婚の31歳の女工さんが,押入れの中で出産し,血だらけになって倒れているという連絡が110番に入った.ピーポー・ピーポーと救急車が女子寮に向かい,母子を乗せてK産婦人科医院に運ばれた.K先生は後産を処理し,母は順調に経過したが,嬰児は死産として埋葬された.○○署の刑事がK医院を訪ねて,先日の母子のことをうかがいたいという.ここで刑事に医師法第21条を持ち出された.この嬰児は「死体又は妊娠四月以上の死産児」である,したがって「二十四時間以内に所轄署に届け出なければならない」.「異常」とは,死産児自体の外,四囲の状況から判断されたい.
 第2例 C病院に救急車がきて,母子の薬物中毒患者が運ばれた.M院長はその家族からすでに連絡があって,直ちに診療・治療をした.母の救命には成功したが,子供は死亡した.子供には死亡診断書を書いて埋葬した,○○署の刑事がM院長に面会を求めてきた.「死体をみた場合は届けなければなるまいが,この場合は生きていたし,その後死亡したので死亡診断書で埋葬した.」

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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