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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻6号

1977年06月発行

今月の主題 DICとその周辺

血管内凝固の成因

血流の病態生理

著者: 磯貝行秀1

所属機関: 1慈恵医大第3内科

ページ範囲:P.800 - P.803

文献概要

はじめに
 細小血管における微小血栓の多発はDICを惹起してくるが,凝固発動の機序は多様であり,一概に論ずることはできない.基本的には循環血中へのトロンビンの出現と血管閉塞が重要である.両者いずれも引き金的要因として,①細小血管内皮細胞の傷害(Hageman因子の活性化:内因性凝固機序およびカリクリノーゲン,プラスミノゲン,補体など4系列の賦活化),②組織傷害(外因性凝固機序の発動,白血球および腫瘍細胞にも組織トロンボプラスチンが多く含有されている),③血小板傷害(血小板凝集,血小板第3および第4因子,凝固第V,VIII,XII,XIII因子の放出)などと密接な関連がある1)
 本稿では,上記凝固の引き金的要因との関連で,細小血管における血流の病態生理について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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