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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻6号

1977年06月発行

今月の主題 DICとその周辺

診断

MHA

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1山口大第3内科

ページ範囲:P.814 - P.815

文献概要

はじめに
 MHA(microangiopathic hemolytic anemia,細血管障害性溶血性貧血)の概念は1962年Brain,Dacie and Hourihane1)により提唱されたもので,末梢血中の著しい赤血球奇形と広範な細血管病変(microangiopathy)の存在により特徴づけられる溶血性貧血である.この場合にみられる奇形赤血球は赤血球の元来の正円形を失い,不規則な形を示すもので(図1),その形態的特徴からburr(いが状),spiculated(とげ状),triangular(三角状),helmet(ヘルメット状),schistocyte(分裂状),redcell fragment(破砕赤血球)などの名で呼ばれるが,最近ではschistocyteないしred cell fragmentと呼ばれるのが一般のようである.
 最近ではred cell fragmentation syndrome(赤血球破砕症候群)という概念が生まれ,MHAよりもむしろ一般的になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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