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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻6号

1977年06月発行

文献概要

今月の主題 DICとその周辺 DICのみられる内科疾患

血液病

著者: 前川正1 小林紀夫1

所属機関: 1群馬大第3内科

ページ範囲:P.822 - P.823

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はじめに
 播種性血管内凝固症候群(DIC)は多数の基礎疾患の上に発現するので,各科領域で注目されている.血液疾患でも,DICを併発しやすいものがいくつかある.DICの併発は,その疾患の病像を修飾し,予後にも直接関連する点が注目されているが,中にはDICの症候が,その疾患の主要症候となる場合もある.DICは血液凝固,線溶系や血小板のみでなく,循環動態などをも含めたhemostatic balanceの破綻の結果生ずるが,これら各疾患におけるDIC発生の機序も決して一様ではない.
 DICは基礎疾患による凝固亢進状態に以下のごとき引き金因子のいずれかが作用して発現すると考えられる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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