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診断基準とその使い方
先天性免疫不全症候群
著者: 早川浩1
所属機関: 1東大分院小児科
ページ範囲:P.885 - P.889
文献購入ページに移動さて,先天性免疫不全症候群とは免疫反応を遂行する因子の一次的な異常により,主として感染に対する生体防御反応の不全である状態をいう1).この概念は比較的広義の概念であり,欧米でいうところのprimary immunodeficiency diseaseが主としてリンパ球系の異常による疾患に限定されているのに対し,好中球系,補体系などの先天異常による疾患も含めて考えている.このうち,primary immunodeficiency diseasesと称せられるものは表1に示したような種類に分類することが最もよく知られている.この分類はWHO推薦によるもので,免疫細胞の状態と遺伝型式とから特徴を示している.
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