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今月の主題 腹痛の診かた・とらえかた 随伴症状からみた腹痛
発熱
著者: 神坂幸良1
所属機関: 1都立駒込病院感染症科
ページ範囲:P.940 - P.941
文献購入ページに移動何らかの原因で体内に導入または産生された発熱物質が作用し,体温調節中枢に異常をきたし,体温が正常より高くなっている状態が発熱である.この発熱物質としては細菌由来の燐脂質多糖体,白血球性発熱物質,内因性低分子発熱物質,化学的発熱物質などがあるとされている.
一方,腹痛は腹膜の緊張,管腔臓器の伸展,筋肉の強い収縮などが痛みの刺激となっていて,末梢神経から内臓神経節,内臓神経,交感神経,脊髄白質交通枝,後根,後角,外側脊髄視床路を経て脳に伝達されて,痛みとして感じられる.
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