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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻8号

1977年08月発行

今月の主題 癌治療の最前線

放射線療法

放射線療法の計量化

著者: 松田忠義1

所属機関: 1都立駒込病院放射線科

ページ範囲:P.1092 - P.1094

文献概要

放射線治療における電算機の応用
 電算機は,医学の各領域に広く利用されて医学の進歩に大きく貢献している.放射線治療の分野でも,電算機の利用を基盤にした新しい治療体系が確立されようとしている.放射線治療における電算機の応用は,治療計画と自動制御2)に大別されるが,この論文では治療計画への応用を中心に述べる.
 放射線治療の線量計算に電算機を利用し始めたのは1960年前後であり,その後多方面にわたる研究開発で,放射線治療計画の諸問題が解決できるようになっている5).線量と線量分布の計算はまず大型計算機の利用で始まり,次第に小型電算機が開発され,その性能や操作性が飛躍的に向上している3).専用の小型電算機が高価なことから,大型電算機の共同利用も実施されている.それぞれに特長と欠点はあるが,専用の小型電算機が優っているとの評価が大方の意見である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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