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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻8号

1977年08月発行

文献概要

今月の主題 癌治療の最前線 化学療法

多剤併用療法の実際

著者: 小川一誠1

所属機関: 1愛知県がんセンター第2内科

ページ範囲:P.1114 - P.1116

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はじめに
 現代の癌化学療法の主体をなすのは併用療法であり,小児急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫においては"cure"が望める段階となり,非リンパ性白血病においても90%以上の寛解率が報告1,4)されている.これに対して,固形腫瘍では胃癌を例にとると30〜40%の症例で腫瘍の縮小と自・他覚的改善が報告2)されているが,完全に消失するもの,長期に生存する症例は非常に少ない現状であり,その成績は不満足なものである.本稿では,主として固形腫瘍の多剤併用療法の現況と,その成績をいかにして向上させるかに関して若干の私見を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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