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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻8号

1977年08月発行

文献概要

今月の主題 癌治療の最前線 問題となる癌の治療の実際

脳腫瘍

著者: 竹内一夫1

所属機関: 1杏林大脳神経外科

ページ範囲:P.1134 - P.1135

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はじめに
 種々の脳腫瘍の中で癌の治療法が応用されるものは,主としてグリオームと転移性腫瘍である.本稿では前者に対する最近の治療法の概略を述べてみたい.
 グリオームの征服は,Cushing以来すべての脳神経外科医の夢である.とくに手術的治療の限界をこえる悪性グリオームに対しては,種々の補助療法がくり返し試みられているが,未だにみるべき効果があがっていない.確かに,診断法の進歩や各種の患者管理法の確立により,グリオーム全体としてみれば治療成績は向上している.また悪性グリオームに対しても,少なくとも術後1〜2年の生存率は改善している.しかし,長期の延命効果をみると,一般には極めて貧しい状態である1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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